「ワンタッチ痴漢」というものが存在することをご存じか。
9月8日の「ABEMA的ニュースショー」で、フリーアナウンサーの大島由香里が、この痴漢被害に遭ったと明かしたのである。
「電車のドアが開いて降りる瞬間に、男性に胸を触られたことがあった。あまりにも一瞬だった」
これにテレビ朝日の田中萌アナウンサーも同調した。
「電車の乗り降りに、お尻をポンと触られて。でも密集しているから、誰かわからない。だからどうしようもない、ということが結構ある」
一瞬だけ女性の体に触れ、そのまま何事もなかったかのように立ち去る行為を「ワンタッチ痴漢」というようだ。
意外にも「被害に遭ったことがある」という女性は少なくない。
「満員電車内よりも、ラッシュ時間帯の駅の通路やホームで被害に遭うことが多いです。すれ違って腕が当たったフリをして、胸をグリッと押されたことがありました。振り返って相手の顔を見ようとすると、もう人混みに紛れていなくなっていました」
自身の体験談をそう語るのは、20代の女性だ。別の30代の女性からは、こんな被害報告もあった。
「夜、酔っ払って歩いていると、自転車に乗った通りすがりの人にいきなり胸をつかまれたことがあります。あっという間の出来事だったし、酔っ払っていたこともあって、その時は何が起こったのかわかりませんでした。後日、同じような手口で痴漢行為を繰り返していた男が逮捕された、というニュースを見ました。おそらく同一犯だったんでしょうね」
たとえ一瞬の行為であっても、犯罪であることに変わりはない。このような卑劣な行為を防ぐために、駅などの人が集まる場所には防犯カメラをさらに多数設置するなどの対策を講じるべきかもしれない。