まったく仕事をしないベテラン刑事・時田信吾(豊川悦司)と、その相棒で人たらしな若手刑事・椎名遊(中村倫也)のコンビ。この2人がありえない騒動を次々と巻き起こす。そんなコメディードラマ「No Activity」のシーズン1は、2021年12月にAmazonの動画配信サービスPrime Videoで配信された。そしてシーズン2が完成。9月10日の配信記念イベントには、豊川が登場した。
脚本をお笑いコンビ・シソンヌのじろうが手掛け、前シーズンに引き続いて中村、木村佳乃、清野菜名、今シーズンから元乃木坂46の白石麻衣、お笑いトリオ・ハナコの岡部大、清水尋也が登場。彼らはイベントにも出席した。豊川がアピールする。
「シーズン1はくだらなくて面白かったけど、シーズン2はくだらなすぎて、面白いのかどうかわからなくなってきているぐらいのレベル。打倒『相棒』ですから。シーズン2までいったから、すぐ追いつきますよ」
なんと、あの人気シリーズの名前を挙げて、ドラマ完成度への手応えうかがわせたのだった。芸能記者が解説する。
「それなりに制作費をかけているのでシーズン1は面白かったのですが、なかなかシュールな作品ということもあって、配信がスタートしてからはそれほど話題にはならず。しかし今や、トヨエツには強烈な『追い風』が吹いています」
7月末からはNetflixで、実際に起きた事件をモチーフにした原作小説を映像化した作品が配信されている。土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金を騙し取る。不動産をめぐる詐欺を行う「地面師」の犯罪を描いた、豊川と綾野剛がW主演する「地面師たち」がそれだ。
豊川は地面師グループのリーダーであるハリソン山中を演じたが、誰に対しても敬語で話すという紳士的な性格の一方で、猟奇趣味を楽しむ一面がある。そのキャラが秘かなブームになっているのだ。YouTubeにはハリソンのモノマネ動画が多数アップされ、ことごとく再生回数を稼いでいる。
「さすがにAmazon PrimeとNetflixはライバル関係にあるので、豊川はイベントで『地面師たち』の話題には触れませんでしたが、『No Activity』の宣伝担当は『地面師たち』に便乗してでもヒットさせたいでしょうね。少なくとも、シーズン1よりは話題になるのでは」(前出・芸能記者)
さらにここにきて、豊川と常盤貴子が共演した1995年のドラマ「愛していると言ってくれ」のBlu-ray BOXが来年2月26日に発売されることが決定。トヨエツブームが巻き起こりそうな気配なのである。
(高木光一)