社会

新幹線「のぞみ」が象徴する「自由席廃止⇒指定席のみ」という流れが止まらないワケ

 年末年始に運行される東海道・山陽新幹線「のぞみ」を全車指定席で運行すると、JR東海とJR西日本が発表した。のぞみは1号車から3号車までが通常は自由席だが、12月27日から1月5日の間は指定席に変わる。

 のぞみはこれまでも年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の期間は自由席を指定席に変えて運行してきた。今年もその流れを維持することになる。

 のぞみに限らず、自由席を指定席に変えるのは、今の鉄道業界のトレンドだ。JR東日本の千葉を走る房総特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」、成田空港へのアクセス列車「成田エクスプレス」は、今年3月のダイヤ改正で自由席が廃止され、全車指定席になった。

 なぜ自由席がなくなるのか。その理由を鉄道ライターが解説する。

「理由はいくつかありますが、まずは検札の手間を省きたいからです。自由席は乗客全員のきっぷを確認する必要がありますが、指定席なら販売されていない席に座っている乗客だけ検札すればいい。乗客にとっても、寝ている時に検札で起こされる、ということがなくなります」

 さらに安全面でもメリットがある。

「自由席の乗客は座席を確保するために、列車の到着より前にホームに並ぶことになります。年末年始などの混雑時はホームが人であふれかえることになり非常に危険ですが、指定席ならそれを避けることができる。また検札がなければ車掌はその分、車内の安全チェックに時間を割くことが可能です」(前出・鉄道ライター)

 指定席は自由席より値段が高いが、こうしたメリットを考えると、それも納得できる。今後、自由席がその数を減らしていくことは間違いない。

(海野久泰)

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