社会

日本全国「ライバル都市」仁義なき犬猿バトル!(2)マジで仲が悪い“長野と松本”

20150326u

 さらにマジで仲が悪いのが、北信と南信、長野松本だろう。

「廃藩置県の時に、北信は旧長野県、南信は飛騨とともに筑摩県だった。これが合併して今の長野県となったが、松本は『長野市が県庁所在地では北に寄りすぎている』と、分県や県庁の移庁を主張した。しかし、北信の陰謀か、それがかなわなかったことをいまだに恨んでいます」(矢野氏)

 北信には善光寺、南信には松本城といずれ劣らぬ国宝がある。いっそ「信州県」に改名するのも一手か。

 こちらも、県下NO1を競っているのが、埼玉県下で現さいたま市に合併した浦和大宮だ。

「合併協議が動きだしてから話がなかなかまとまらなかったのも、両市が地域エゴを剥き出しにして主導権を激しく争ったからと言われている。基本的に国も地域も隣同士は仲が悪いのですが、浦和の人は、埼玉県の中では浦和が格上の地域という意識が強い。それは戦前、浦和に画家が多く、文豪の多い鎌倉と並んで『鎌倉文士に浦和画家』と呼ばれたこともあり、プライドが高いのです。大宮に対しては、『ウチが断った鉄道操車場のせいで大きくなった』という意識もある。また、それぞれJリーグの浦和レッズと大宮アルディージャがあるため、対抗意識はまだまだ続きそうです」(矢野氏)

 近隣でローカルなツバ競り合いをしている間に、両市の周辺では春日部、川越、川口、所沢までもがご当地ナンバーを認定され、昨年11月には越谷ナンバーも導入された。浦和レッズのサポーターが全国一熱狂的なのは、浦和人の最後の希望の光だからなのかも。

 この他、ライバル関係を町おこしに利用しているのが、「日本一の暑さ」で対決している埼玉の熊谷と岐阜の多治見。暑さを逆手にとったイベントはワイドショーでも取り上げられ、町のキャンペーンに一役買っている。しかし、一昨年8月に高知・四万十市で観測史上最高の41度を記録したことが大きなニュースとなった。

「四万十市に抜かれたといっても、たまたまの記録ですし、観測所にもやや問題があったことが指摘されていますので、両市ともにあまり気にしていないようです」(浅井氏)

 ところが、餃子日本一の座を競う静岡・浜松と栃木・宇都宮の関係では異変が発生! 長年購入費1位を死守してきた宇都宮が、11年12年と連敗、13年に王座に返り咲くも14年に再び完敗。「PRのための順位争いはもういい」と戦線離脱の可能性が出てきたのだ。

「ライバル関係も、勝ち目がなくなると諦めてしまったり、勝負がなかなかつかないとムダな争いがバカバカしくなってきて、やめてしまうこともある。宇都宮はこのケースではないでしょうか」(浅井氏)

 火事とケンカは江戸の花、雌雄を決するタイマン勝負をもっと傍観させて!

カテゴリー: 社会   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」