厳しい展開になることが多く、疲れるあまり出演者が素顔をさらけ出してしまうことで知られる、テレビ東京の「旅番組」。9月14日の「土曜スペシャル」で放送された「安村やす子のヒッチはい~ク旅」で、コワモテな素顔を見せてしまったのは、的場浩司である。
的場は今年2月、「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「SA&PAルーレット対決旅」で、パワハラ発言をしている。勝ちたいからと食事をせずに旅を続け、番組スタッフが空腹を訴えると、
「あとで何か買ってやるよ」
と恫喝。その後も、
「ご飯を食べたいの? 食べたくないよね。まだ大丈夫でしょ」
そう威圧的に言い放ち、スタッフに有無を言わせなかったのである。
今回もこれに負けないコワモテぶりで、しかも恫喝の対象は番組スタッフにとどまらず、共演者のとにかく明るい安村とやす子にまで及んだ。
チェックポイントのファミリーレストランを探すが見つからず、それでも的場は歩いて探すと主張する。するとやす子が、
「自分はあの〜、的場さん歩くってばかり言ってるけど、これヒッチハイクの番組だけどなって思ってましたけど…」
この発言を耳にした的場は、
「は!? どうした?」
ドスの利いた声でやす子に詰め寄ると、反対意見を抑え込んだのである。
的場の問題発言はまだまだ続き、海賊スパゲッティーがどこで食べられるのか議論になると、群馬県ではないかと予想。群馬県はパスタで盛り上がっている、というのが理由だった。この情報にやす子と安村は懐疑的な態度をとる。それを見た的場はスゴんでみせたのだ。
「ロケが終わったら、お前ら『群馬 パスタ』で調べて、もし盛り上がってたら俺んとこに謝罪に来いよ」
その海賊スパゲッティーの店をめぐり、やす子はゴールの水戸周辺ではないかと予想し、安村は埼玉だと主張。2人の意見は対立し、口論を繰り広げる展開になると、的場は勝手に裁定してしまった。
「ピンク(安村)も迷彩(やす子)もうるせぇんだよ! ちょっと黙っとけよ。だからもうとりあえず埼玉、行きましょう。俺、まどろっこしいの嫌いなんで」
怒りの矛先は番組スタッフにも向けられた。
「ゴールの水戸黄門像が見える後ろに、その店(海賊スパゲッティーの店)があったりしたら、マジかよ。なんか久々に殺意を抱くかもしれない」
高圧的な態度は番組を面白くするキャラクター作りなのかもしれないが、これはやり過ぎではないだろうか、とも…。次回、出演する機会があれば、方針転換もアリかもしれない。
(鈴木誠)