今年も残すところあと3カ月あまりとなり、大晦日の「NHK紅白歌合戦」の足音が近づいてきた。その出場者発表の行方を最も気にしている人たちが、アイドルグループ「日向坂46」のファン、通称「おひさま」ではないだろうか。
乃木坂46、櫻坂46とともに坂道グループの一翼を担うのが日向坂46。昨年の紅白歌合戦には残念ながら落選し、連続出場は4年で途絶えてしまった。乃木坂46が9年連続9回目の出場を果たし、櫻坂46が2年ぶりに出場した一方で、「おひさま」の落胆は言うまでもなかった。
櫻坂46の2年ぶりの出場は、彼女たちのファン、通称「Buddies」にとって、望外のニュースとなった。一度選外となった女性グループが再度選ばれるのは珍しいケースであることから、昨年は涙を飲んだ日向坂にも、リベンジの可能性が残されているということだろう。
「とはいえ、坂道3グループが紅白で揃い踏みしたのは2021年の第72回を最後にストップしており、坂道は2グループまで、という暗黙のルールが出来上がっている感があります。過去の例から言っても、モーニング娘。やAKB48など隆盛を極めた女性アイドルグループでも、選考から一度漏れたら復活できないケースがありますから、油断はできません」(テレビ制作スタッフ)
そんな中、ひょっとすると…という復活フラグが立ったという。
「日向坂のエース級アイドル、小坂菜緒です。『こしゃ』と呼ばれ、親しまれている彼女は過去5作のシングルでセンターポジションを務めるなど、グループで揺るぎない地位を確立しています。2021年に発売された1st写真集『君は誰?』(集英社)は初版17万部という大ヒットを記録した。その彼女が9月15日、NHK大河ドラマ『光る君へ』に初出演を果たしたのです。役どころは、主人公・紫式部/まひろ(吉高由里子)の弟・藤原惟規(高杉真宙)の恋人、斎院の中将。ドラマ出演は約4年半ぶりで、時代劇には初挑戦です。30秒という短い出演でしたが、鮮烈な大河デビューとなりました」(アイドルライター)
「紅白」出場の指標のひとつには「NHKへの貢献度」があるとされる。どういった経緯で小坂の大河出演が決まったかは分からないが、彼女が在籍する日向坂46を、なかなか無下にはしづらい。出場者の発表は例年、11月中旬。「おひさま」は微笑むことができるのだろうか。
(高間かおり)