ソフトバンクから大きく離されたとはいえ、この大躍進を予想していなかったプロ野球ファンは多いのではないか。日本ハムでついに花開いた新庄イズムは、はたして来季も見られるのか。アッサリと辞任してしまうとの予測もある中、新庄剛志監督には「続投条件」があるという。長期政権、はたまた常勝軍団を作るにあたり、差し当たっての「要求」はなんと…。(2024年8月10日配信)
日本ハム・新庄剛志監督は、来季も続投するのか。その「条件」を「藤浪晋太郎と上沢直之の獲得」に設定する可能性があるという。
日本ハムはリーグ優勝こそ厳しくなっているが、クライマックス・シリーズに出場できる3位以内の確保に向けて日々、前進している。昨年オフ、新庄監督は「来季も今年のような成績であれば、ユニフォームを脱ぐ覚悟」と話し、1年契約を結んだが、指揮を執った過去2年よりも明らかに成績は向上している。本来なら、監督4年目は既定路線だろう。スポーツ紙遊軍記者がこれに頷く。
「今季はエスコンフィールドを新たな本拠地にしたことに加え、チームがいい戦いをしていることで、営業面での貢献は大きい。球団は監督交代など考えていないでしょう」
だが新庄監督は球団側の続投要請をあっさりと受諾しない、と考える関係者は多い。さる球団OBは次のように話す。
「続投の条件として、さらなる戦力補強を求めるでしょうね。実力もさることながら、営業面でもプラスになる選手がターゲットになることは間違いないでしょう」
その候補が、今季からメジャー移籍したものの、事実上の戦力外通告を受けた上沢と、あの藤浪だというのだ。
「新庄監督は、本来なら先発で2ケタ勝てる上沢には、チームに残ってほしかった。出戻っても何の違和感もないですからね。藤浪に関してもその実力を高く評価しており、自分なら使いこなせる、と自信満々です。両獲りならば、かなりの勝ち星を上積みできると計算していることでしょう」(前出・遊軍記者)
日本球界では出戻りメジャーリーガーの有原航平が大活躍。ソフトバンクの独走に貢献しているだけに、二匹目、三匹目のドジョウを狙うのも当然か。
(阿部勝彦)