大谷翔平の「50-50」記念ボールが、オークションに出品される。日本時間9月28日午前1時から入札がスタートするという。
記念ボールは米オークションプラットフォーム「Goldin」に出され、スタート価格は50万ドル(約7228万円)。10月9日(日本時間10日)までに450万ドル(約6億5000万円)で入札された場合は、その場で落札となる。
ドジャースは記念ボールをキャッチしたファンに30万ドル(約4340万円)を提示して記念品などとの交換を求めていたが、ファンはこれを拒否。自身で保管する意思を示していた。
これまでオークションにおける記念ボールの最高落札額は、1999年にカージナルスのマーク・マグワイアの70号本塁打ボールに支払われた305万ドル。大谷の記念ボールが、これを上回る可能性が出てきた。
記念ボールに数億円の価値があるならば、キャッチしたファンがわずか50万ドルで手放すはずはなく、「せめて1億円くらいは払ってやれよ」と、渋ちんのドジャースに苦言を呈するファンも。もっとも「ドジャースが提示した金額は極めて現実的」という指摘もあるが…。それはなぜかといえば、
「実はマグワイアの記念ボールはその後に大暴落し、現在は10分の1以下の25万ドルにまで下がっています。ジャイアンツのバリー・ボンズが、マグワイアの70発を超える73本塁打を記録したこともありますが、下落に拍車をかけたのが、マグワイア自身が引退後にステロイドの使用を告白したことです。ただ、大谷の記録は今後、そう簡単に破られることはないでしょうし、薬物使用など考えづらい。価値が下がるとすれば、大谷がさらに『60-60』などの記録を作ってしまった場合でしょうね」(スポーツ紙デスク)
ドジャースがファンに50万ドルしか提示しなかったのは今後、さらに記録が更新されることを予見しているからなのか。
(ケン高田)