「采配うんぬんより結果が全てなの。最下位、最下位、最下位なんていうことはね、よく3年もやれたなと思うんですよ」
東海テレビのYouTubeチャンネル〈東海テレビ NEWS ONE〉で、既に退任を表明している中日ドラゴンズ・立浪和義監督をこう評したのは、野球解説者の権藤博氏だった。厳しい指摘は続く。
「この戦力で3年連続最下位になることはありえないです。どうしてかって言ったらね、ピッチャーがよくて、抑えのピッチャーがいてね。すごくバッティングがよくてもピッチャーが悪いとね、打っても打ってもひっくり返されるけどね、点を取れば抑えてくれる戦力を持ってるわけじゃないですか。このチームでこれだけ勝てないっていうのは、監督が責任取らなきゃしょうがないですよ」
権藤氏が求める中日の新監督像は、立浪氏と同じタイミングで監督に就任した日本ハム・新庄監督だと言う。権藤氏の持論はこうだ。
「新庄は新しいもの好きで、いろいろ目立ちたがり屋なことをやるけど、選手が『オレを使ってくれる』って意気に感じたところがあったと思うんですよ。去年、一昨年と成績悪いけど、今年は出てきてますもんね。清宮(幸太郎)とか育ってるし、中日から行ったキャッチャー(郡司裕也)…。新庄は軽いけど、面白いとかあるじゃないですか、明るいし。でも立浪はマジメだけど、暗いとは言わないけど、表面に出て『行くぞ』っていう覇気が選手には出なかったと、私は思います」
2023年途中に中日から日本ハムに移籍した郡司は、今シーズン(9月29日終了時点)、123試合に出場して打率2割6分2厘、12本塁打、49打点と、新庄監督初のAクラス入りに貢献している。
新監督はまだ発表されていないが、来季の中日に期待したい。
(所ひで/ユーチューブライター)