クライマックスシリーズ(CS)で波乱が起きるかもしれない。
プロ野球ペナントレースはセ・パ両リーグとも優勝チームが決まり、阿部巨人は若手選手をテスト起用するなど、CSに向けて準備を始めた。そのCSの「波乱」の声は、実は芸能界から出たものなのだ。
巨人が優勝する直前の9月25日、タレントの羽賀研二容疑者が強制執行妨害目的財産損壊などの容疑で、愛知県警に逮捕された。羽賀容疑者の逮捕は、これで3度目。過去に逮捕された2007年と2019年には巨人が優勝しているが、両年のCS、日本シリーズは大波乱に見舞われた。
2007年の日本シリーズでは、中日と日本ハムが激突した。同年からセ・リーグもCS制を導入したため、日本シリーズはペナントレース優勝チーム同士の対戦にならない可能性が生まれ、2位の中日がいきなりそれをやってのけたのだ。さらにパ・リーグ優勝チームでCSを勝ち抜いた日本ハムを破り、中日が日本一になった。
2019年の日本シリーズは、巨人がソフトバンクに屈辱の4連敗を喫した。ソフトバンクはペナントレースで2位だったが、CSファイナルステージで優勝チームの西武を破ってのシリーズ進出だった。
羽賀容疑者が逮捕された年は、球界で下剋上が起きているのだ。
「巨人の優勝が決定した翌9月29日、阪神は逆転勝利しています。個人タイトルを争っている選手はいないし、巨人追撃のモチベーションが下がってしまうのではないかと思われましたが…」(在阪スポーツ紙記者)
ペナントレースでの「アレンパ」は逃したが、まだ「日本一アレンパ」の可能性は残されている。羽賀容疑者が逮捕された年のジンクス、2度あることは3度あるか…。
(飯山満/スポーツライター)