芸能

爆笑問題・太田光の「エアガン暴走」②~唐突にやめた理由は「あの事件」が起きたから

 楽屋に挨拶に来た共演者をエアガンで脅かす悪ふざけを、2022年まで10年間も続けた爆笑問題の太田光だったが、ついにやめる時がきた。何年も太田に撃たれてきたオードリーの若林正恭が、さすまたで太田を制圧しようと考えたのだ。

「さすまたを車に積んで持っていって、テレビ朝日に入って。で、さすまたを持って歩いてるから、他の芸人に『え、今日、コントやるの?』って言われる。『違うのよ、太田さん取り押さえんのよ』って言うのも邪魔じゃん。だから『別件で使うんだ』と。『オードリーさん、コントっすか』って聞かれるから『いや、これはね、普通の漫才』と答えた」

 そして作戦遂行の時がきた。若林の証言は続く。

「俺が太田さんの楽屋にさすまたを1本持って、スーツで歩いてくからさ。それまで談笑してた(太田の所属事務所の)タイタンのマネージャーがぴったり2人ついてきた。太田さんに何かするんじゃないか、って。さすまたを持ったまま『別に暴れたりしないんで、ご挨拶いいですか』って入ってくじゃん。で、ガチャって入ってって『うわーっ!』っつったら、ピストル持ってなくて『おっ、どうした?』と。『いやいや、エアガン毎年やるから』って言ったら『いや若林、もうそういう時代でもないよ』って。え、10年もやってたのに…」

 若林は絶句したという。太田はやめた理由を次のように語っている。

「最近、もう銃を捨てたんですよ。それはもう安倍首相の事件があって。そういうことが絶対に起きない前提じゃないと、ギャグとして俺の中でもう、しっくりこないわけですよ。だからそういう意味で言うと、もうシャレとしてできないなって思って、拳銃はもう捨てたんですよ。だけど若手とかさ、みんな用意してきてくれんのよ。丸山礼ちゃんとか宮下草薙と会った時も『おはようございます』って言って、用意してるのわかるから。でも銃がないから、その辺の台本を投げつけたりして。そっちの方が危ないって」

 苦笑いするしかないようだった。

(坂下ブーラン)

1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論