東京・西東京市の駅で大麻を所持したとして、格闘家の木村〝フィリップ〟ミノル容疑者が警視庁に逮捕された。
木村容疑者は10月1日、西東京市の西武池袋線ひばりヶ丘駅で警察官から職務質問を受けた際、大麻リキッドや植物片とみられるものを所持しており、鑑定の結果、その一部が大麻と判明したという。
木村容疑者はブラジル国籍のキックボクサーで、2020年には「K-1 WORLD GP」で王座に就くなど活躍。10月5日に都内で開催される格闘技イベント「FIGHT CLUB.2」のメインで、格闘家のYA-MANと対戦する予定だったが、まさかの事態で試合が吹っ飛ぶことになってしまった。
「常にかなりのハイテンションで、関係者の間では『間違いなく何かやっている』と囁かれていましたが、やっぱり…と。こうなってしまっては、格闘技界から追放されるのでは」(格闘技界関係者)
実は木村容疑者の「クスリ」の使用が発覚したのは、今回が初めてではなかった。昨年6月、約7年ぶりの参戦となった格闘技イベント「RIZIN」のリングでKO勝ちを収めたものの、RIZINの全大会で行われているWADA基準(世界アンチ・ドーピング機構)のドーピング検査で陽性となり、失格になったのだ。
木村容疑者が半年前に使用していた筋肉増強剤の成分が検出されたことでRIZINの運営は会見を開き、6月の裁定を無効試合に変更。木村容疑者には罰金と半年間の出場停止処分を課した。
さらに同年11月にも再び検査結果が陽性に。しかし今年3月の薬物検査の結果、完全に陰性となったことで、リングに復帰を果たしていたのだが…。
「復帰後、すっかりドーピングをネタにしていましたが、結果的にどっちの『クスリ』にも手を出していたことになります。メンタルの弱さをカバーするために、手を出していたと思われますね」(格闘技担当記者)
対戦相手がいなくなってしまったYA-MANの対応が注目される。
(高木光一)