今年のキズナのローテーションは、今週の京都記念のあとは、産経大阪杯(4月5日)⇒天皇賞・春(5月3日)⇒宝塚記念(6月28日)が予定され、秋の最大目標・凱旋門賞で世界の頂点を狙う。スポーツ紙デスクが話す。
「武豊騎手自身、『今年、この馬と大きな目標があるからね。楽しみ』と話しているように、日本のホースマンの悲願である『オールジャパンで凱旋門賞制覇』に向け、しっかりと準備してくれそうです。凱旋門賞は高額賞金となった近年、多頭数競馬が避けられません。今年の日本馬勢のレースぶりからも明らかのように、後方から外に回すようなレースでは至難の業。キズナにしてもダービーや大阪杯のようなレースぶりでは苦しいでしょう。この春シーズンで、武豊騎手がキズナにどんな競馬を教え込んでいくのか、じっくりとお手並みを拝見したい」
ディープインパクト産駒にしては大柄なキズナ。今回の“充電期間”で、さらに雄大な馬体に進化を遂げた今、関係者の期待も高まるばかりだ。
「ディープ産駒の特有のやんちゃさが影を潜めた今なら、馬群の中でもじっと折り合えるような気もしますね。豊さんがキズナの新たな一面を引き出してくれるんじゃないでしょうか」(栗東担当記者)
例年、京都記念は当日の指定席が満席になる人気レース。今年もキズナと武豊騎手の「不死鳥復活ライブ」で盛り上がりそうだ。