吉本興業は10月7日、不同意性交などの疑いで警視庁に書類送検されたお笑いトリオ「ジャングルポケット」斉藤慎二とのマネージメント契約の解除を発表した。それに伴い、ジャンポケは今後、おたけと太田博久の2人でコンビ活動していくとしている。
振り返れば2018年には「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で「トリオ芸人、1人抜けてポンコツと2人きりになったらそいつとはコンビ続けない説」という、モロに太田博久をターゲットにした解散ドッキリ企画が放送された。
斉藤とおたけが仕掛け人となり、斉藤がトリオを抜けたいという意向を伝えると、ポンコツのおたけとはコンビを継続させず「トリオごと解散させるのではないか」という予想のもとでの検証企画だったが、太田は斉藤の決断を尊重している。
当時、太田はおたけとコンビを組むと渋々決めたが、「斉藤が俳優業に専念するための脱退」という設定。今回のような不祥事で離脱が現実のものとなるとは、思ってもみなかっただろう。
皮肉にもドッキリ企画どおり、コンビとして活動していくという結末を迎えてしまったジャンポケだが、コントネタの主要キャラを務めるエース格だった斉藤がトリオを抜けたことで、残された2人の先行きはいかなるものになるのか。
おたけは経営しているもんじゃ焼き屋が好調で、9月4日のトーク番組「あちこちオードリー」(テレビ東京系)では「割合的に、今は7対3くらいでもんじゃ屋が主軸になっている」と話していたばかり。あまり心配はいらないと思われる。
問題は、8月に第3子が誕生したばかりの太田だ。妻はモデルの近藤千尋で、夫婦でのバラエティー番組出演ができる強みはある。とはいえ、近藤は育児に専念しなければならない時期。まさに太田の踏ん張りどころである。
ただし、近藤の方が太田より収入が多く、夫婦での収入格差をネタにされることがしばしば。
「夫婦で同じイベントに出演した際に、太田のギャラが3万円だったのに対し、近藤の出演料は約13倍の40万円だったことがあると聞きました」(芸能記者)
逆に考えるならば、妻の近藤が働ける環境さえ整えば、生活面は問題ないのかもしれない。
コンビとなったジャンポケに、芸人としてどれだけの需要があるのか、様々な意味で注視したい。
(権田力也)