今オフにポスティングシステムによるメジャーリーグ挑戦を希望している中日・小笠原慎之介投手について、加藤宏幸球団本部長が前向きに検討する構えを見せた。加藤本部長いわく、
「熱意は球団に届いており、理解している。夢に向かって進む気持ちを止めるのは難しい」
小笠原は2022年からアメリカの大手マネージメント会社と代理人契約を結んでおり、球団がポスティング申請すれば、すぐにでも話が動き出すことになっている。球団OBもこの挑戦には理解を示す。
「今年を含めて4年連続で規定投球回に達したことは大きな後押しになるね。打線の援護に恵まれず、勝ち星は伸び悩んだけど、本人は『夢をつかみたい』との意思が年々強くなっていた。関東出身で名古屋の水が合わなかったという話もあり、チームを去るのは既定路線だった」
小笠原が何年もメジャー移籍を訴える中で今年、山場を迎えたのは、同じ左投手の今永昇太がメジャー1年目で15勝をマークしたことにある。
「同じ左腕の小笠原の価値と評価は今年の今永の成績にかかっていたが、最高の成績でシーズンを終えている。完全に追い風が吹いている現状を、絶対に逃したくない思いはあった。球団としても多額の移籍金が見込んで、話を進め始めている」(前出・球団OB)
晴れてメジャーリーガーになり、今永に続く旋風を起こしてほしい。