高校通算140本塁打の佐々木麟太郎内野手(岩手・花巻東)に「米留学計画」が浮上しているという。
一部スポーツ紙などによると、佐々木は米大学球界の強豪・バンダービルト大の施設を見学するために渡米。現地ではメジャー球団の施設も視察すると見られている。様々な選択肢を考えての渡米とされるが、日本では今秋のドラフトの目玉の一人であることから、渡米となれば各球団は計画を大幅に見直すことになるだろう。
そんな佐々木に野球ファンの間では「いきなりメジャー狙いか!」と驚きの声が上がっているが、一方でメジャーの新たな「囲い込み策」ではないかとの指摘も少なくない。スポーツライターが語る。
「佐々木は夏の甲子園で敗れた時点で進路を明らかにしておらず、もちろんプロ志望届を提出していません。バンダービルト大は野球の名門として知られ、毎年のようにドラフト指名者を輩出しています。ここでじっくりと身体を作り、技術を磨いたあとでメジャー入りする可能性もあることから、実質的な『囲い込み』との見方が出ているわけです。ファンにとっては夢が膨らみますが、日本でプレーする姿が見られなくなるのも寂しい気がしますね」
花巻東のOBにはメジャーで活躍する菊池雄星や大谷翔平がいる。佐々木が米国への憧れを抱くのはむしろ当然といえるのではないだろうか。プロ志望届提出期限は、秋の国体終了後の10月12日。球界関係者、ファン、大勢が注目している。
(ケン高田)