〈食中毒とかなればギャグですよ〉
そんな怒りをXで発信したのは、奈良県のラーメン店「麺屋NOROMA」の高岡利光代表だ。
「麺屋NOROMA」は10月2日から14日まで、同店の人気メニューである鶏そばを、回転寿司チェーン「スシロー」とコラボしている。しかし高岡氏は「スシロー」で提供された鶏そばが実物と大きく異なることに不満を示し、次のように投稿した。
〈僕が監修したのはレアレアチャーシューでもないし、スープこの色ですよ。どこでオリジナリティー出してるんですか? 写真と別物出てますやん。盛り付けもやっつけ仕事で残念です。レアレアチャーシューやめてほしい。スープまぜてからきちんと提供してほしい〉
その上で、こうも主張した。
〈厳重注意しときます。らーめんは作り手でかなり味かわります〉
この警告に対して寄せられた反響はというと「昨日食べたけど、正直まずかった」などといったものだ。
だが、なんとそうした声は日本国内のみならず、東南アジアのタイからも発信されている。
「スシロー」は現在、タイに約20店舗を展開しており、寿司は外国人からの人気が高い。タイの「スシロー」は、休日には多くのタイ人で賑わっているが、タイ在住の日本人からは以下のような苦情が出ているのだ。
「タイのスシローはお寿司自体は美味しいのですが、ラーメンやうどんはあまり美味しくありません。うどんは出汁の味をほとんど感じず、ラーメンはただしょっぱいだけでした。それで120バーツ(約530円)もするので、お得感はありません」
タイの「スシロー」でも日本と同様に、限定メニューがいくつか取り扱われている。高岡氏の苦言が引き起こした反響が日本国内にとどまらず、海外にも広がっていることは驚きだ。
今回の「鶏そば」に対する期待は大きかっただけに、実際に提供された料理とギャップが生じたことは非常に残念。「スシロー」がどのように対応していくのか、今後の展開が注目される。