今年11月に実施されるアメリカ大統領選に向け、トランプ候補(共和党)とハリス候補(民主党)による舌戦がヒートアップしている。
そんな中、アメリカの諜報筋から「アメリカと敵対関係にあるイランが、前大統領であるトランプ氏の暗殺を計画している」との衝撃情報が飛び出した。
この衝撃情報は米諜報筋からトランプ陣営とトランプ候補を警護しているシークレットサービスに伝えられたもので、トランプ陣営は「(イランによる)現実的かつ具体的な脅威」について「国家情報長官室から具体的な説明を受けた」との声明を発表。暗殺計画は「アメリカを不安定化させ、混乱を引き起こす企てだ」と指弾した。
実はトランプ政権下の2020年1月、米軍はイランの革命防衛隊「コッズ部隊」のカシム・ソレイマニ司令官を、ドローン攻撃によって殺害している。イランではなくイラク国内で実行されたものだが、以後、イランは殺害攻撃を命じたトランプ氏を亡き者とすべく、秘かに暗殺計画を練り上げてきたというのだ。
トランプ氏をめぐっては今年7月13日、東部ペンシルベニア州での選挙演説中に銃撃され、右耳を負傷する暗殺未遂事件が起きている。犯人はその場で射殺されたが、続く9月15日には南部フロリダ州にあるトランプ氏所有のゴルフ場で、再び命を狙われる新たな暗殺未遂事件に見舞われた。
両事件の犯人とイランの関係は「なし」とされるが、イランによる暗殺計画を知らされたトランプ氏は、恐怖におののきながら日々を過ごさなければならなくなった。全国紙外信部記者が明かす。
「トランプ氏はこれまで、私用のジェット機などで移動していました。ところが国家情報長官室からの警告を受けてすぐ、陣営はトランプ氏の移動用として、米軍の軍用機や軍用車両の提供を要請しています。また、無人機やミサイルなどによる攻撃を恐れて、選挙集会の会場上空の飛行制限の拡大や、演台の防弾ガラスの増設なども、併せて要請しました。イランの暗殺部隊がアメリカ国内のどこに潜んでいるか、わかりませんからね」
ちなみに、現副大統領のハリス候補に対しては、すでに米軍運用の軍用機が提供されるなど、現職大統領並みの警護体制が敷かれているという。大統領選への出馬は「命がけの挑戦」なのである。
(石森巌)