乳ガンステージⅢAを公表している梅宮アンナが自身のインスタグラムを更新し、11月に右乳房全摘出手術を受けると明らかにした。梅宮を襲った「浸潤性小葉ガン」は乳ガンの中でもわずか5%、早期発見が難しく、発見された時点で日に日に「ガン」が大きくなっていく、厄介な「希少ガン」だ。手術前にガンを小さくして転移を防ぐ抗ガン剤療法と、ガン細胞と戦う白血球を増やす免疫療法を受けていた。
完璧なプロポーションにメスを入れる「覚悟を決めた」投稿では、
〈がんと言われてもあまり動じなかったのですが、それより治療時間や内容を聞いての方がショックだったのです。髪の毛がなくなる話には、本当に悲しくってね〉
〈でも髪抜けたら慣れて〉
と、抗ガン剤の副作用で頭髪が抜けたことをカミングアウト。SNSでは闘病中も衰えることのない美貌と金髪、ピンクゴールドのボブカットを披露してきたが、これらはウィッグだと公言している。
今では医療用ウィッグにも顔を明るく見せるグレージュやピンク、グリーンのメッシュを入れた、自然でファッショナブルな「カツラ」が登場。自分好みの髪色に染められる、人毛ウィッグ専用のカラーリング剤も登場しているというから驚きだ。
梅宮のもとには女性患者からウィッグの選び方の相談や質問が寄せられているそうで、体調がいい時は講演活動で全国を回っている。11月の切除手術が無事に成功したら、乳ガン患者にとっての切実な悩みたる「乳房を全部切除した後の生活」「乳房再建手術を受けるか」についても包み隠さず、自身の体験談を語ってくれることだろう。
元カレの羽賀研二が強制執行妨害目的財産譲渡仮装などの疑いで逮捕(処分保留で10月15日に釈放)されたのと対照的に、ガンになってもファッションを諦めない「中高年女性のファッションリーダー」として、梅宮は第二の人生を着実に歩いている。
手術と抗ガン剤治療から解放されたら次のステージでは、周りが目のやり場に困る「不自然なカツラ」や、抜け毛でお悩みの老若男女へのアドバイザーになってもらいたい。
(那須優子/医療ジャーナリスト)