わずか1年で打ち切られた「ジョンソン」の後釜として、この10月にスタートしたバラエティー番組「THE MC3」(TBS系)になんと、さらに輪をかけてヒドイとの評価が下されている。
ヒロミ、東野幸治、中居正広の3人がMCであり、タイトルを「THE MC3」としているのだが、これが番組内容とは全く関係なし。ゲストが世間にどう思われているのか、街頭インタビューなどを本人に直接聞かせる「日本一余計なお世話バラエティー」だという。
「とはいえ、ゲストに特段の『かせ』があるわけではなく、プライベートにまつわる暴露トークに発展するわけでもない。何をやっているのかさっぱり分からない、というのが正直な感想です」(放送作家)
視聴者の理解も同じようなものだった。いくつか拾ってみると…。
〈見てて誰が喜ぶ番組なのかわからない…。どの層に刺さるの…〉
〈なんだこの番組 東野幸治の無駄使い〉
〈見たことある番組そのままキャスト変えただけの番組ですね 既に飽きてる〉
とはいえ、このテの番組は、かつてもあった。2017年4月にスタートした「良かれと思って!」(フジテレビ系)というトーク番組だ。これはバカリズム、劇団ひとり、ハライチ・澤部佑、メイプル超合金・カズレーザーという、こちらは4人のMCが終結。スタジオに来る様々なゲストに「良かれと思って」を枕詞に、いろいろな人からの「愛のあるダメ出し」「愛のある説教」「愛のある改善点」などを甘んじて受け入れてもらおうという、愛に満ちあふれたおせっかいバラエティーだった。ただ、低視聴率のため、わずか1年で打ち切られている。
番組内容も、言葉を変えただけでなんとなく似ていることは、お分かりいただけるだろう。
「これを知っていて『THE MC3』のスタッフが企画を通したかはさておき、わざわざ立ち上げるほどのコンテンツだったのでしょうか」(前出・放送作家)
おそらくはリニューアルして、いずれクイズ番組になったり、グルメが出てきたりする予感が、今からしてならないのだが…。
(魚住新司)