ヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「おむすび」は朝ドラ史上、最悪の視聴率を推移。さらに「週刊文春」でパワハラ疑惑とキス現場を報じられた橋本環奈に、さらなる逆風が吹き荒れている。
発端は橋本がテレビCM出演するアルバイト求人サイト「タイミー」に、闇バイトとおぼしき求人案件が掲載されたことにある。11月8日付で、同社代表取締役社長・小川嶺氏と同社のX公式アカウントが謝罪。その謝罪内容と改善策をめぐって、SNSが大炎上しているのだ。
問題の求人募集には〈深夜の散歩が好きな方必見! 夜道で猫を探すバイト〉という見出しがつけられ、
深夜1時30分から4時40分の約3時間勤務で日当7500円という条件のほか、
〈指示やお願いに素直に行動できる方〉
〈指定された道を通り、猫がいたところを地図上で印をつけるだけです!〉
〈情報漏洩防止の為、携帯電話や荷物を預かります〉
〈なるべく地味めな格好でお願いします〉
などの不自然な条件がつけられていた。
勤務期間は11月9日から11月14日までで、この募集内容は11月8日夜までに7000万回視聴。「勤務前日」に削除という対応の遅さに加え、同社の公式アカウントの謝罪文は「闇バイトであるかどうか」を見抜くのはワーカー自身の責任だと言わんばかり。これにネットユーザーが激怒したのだ。
同社では「勤務日までに全件チェックする体制を構築」しているという。
〈タイミーのアプリ内には「通報ボタン」もあります。ワーカーのみなさまも怪しいと感じた求人内容があったら通報ボタンでお知らせしてください〉
〈もしも、募集の内容は通常だったけど、現場で違和感を感じたらすぐに勤務を終了し、通報ボタンでお知らせください〉
〈求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制を構築しており、怪しい求人は掲載を止める措置を講じています〉
といった具合で、問題の求人案件は削除したという説明以外、募集元がどんな企業だったのか、利用者には説明していない。
これでは応募した時点で携帯電話番号から住所まで、犯罪組織に個人情報がダダ漏れだ。〈スマホを取り上げられたら通報できない〉〈これで犯罪に加担したらタイミーが賠償責任を負うのか〉などと、900件以上のツッコミが。同社は募集掲載前に募集企業の事前チェックをしていない、と思われても仕方ないだろう。
CM出演する企業の不祥事は、タレント本人のイメージダウンに直結する。昨年のビッグモーターによる保険金不正請求問題では、同社CMに出演していた佐藤隆太の所属事務所が、佐藤本人にまでイメージ悪化が波及するのを懸念して、CMを「自主降板」している。
肝心の「おむすび」は、視聴者にとって苦行だった「福岡ギャル編」がようやく終わり、橋本と仲里依紗演じる姉妹が「自分探し」に苦悩するきっかけが阪神・淡路大震災の被災経験にあることがわかった。
朝ドラが盛り上がってきたタイミングで橋本が巻き込まれた「闇バイト」騒動。本人に非がなくてもこれだけ逆風が続いたら、NHk紅白歌合戦の司会には赤信号が…。
(那須優子)