野球の国際大会「第3回WBSCプレミア12」の1次リーグが始まり、侍ジャパンは11月13日、名古屋・バンテリンドームでオーストラリアとの初戦に9-3と快勝した。
まずは順調なスタートと言えるが、試合を中継したテレビ朝日では、視聴者を驚かす出来事が起きていた。
中継にあたって冒頭に流れたCMは明治の「R-1」。賀来賢人が出演するヨーグルトドリンクだ。
そして日本代表の先発メンバーが発表された直後には、スケッチャーズのシューズ「ハンズフリー スリップ・インズ」、エスエス製薬の風邪薬「エスタックEXネオ」、そしてまた明治の「R-1」と、どれも賀来が出演するCMが次々にオンエアされたのだ。
まるで賀来による「プレミア12」ジャックのような光景が繰り広げられたわけだが、広告代理店関係者がその理由を解説するには、
「視聴者が驚くのも当然でしょう。なんといってもCM王ですからね。7月に発表された『2024年上半期TV-CM会社数ランキング』で、CM女王・川口春奈の21社に次ぐ15社で、堂々の2位。女優部門2位の芦田愛菜の14社より多い数字で、男性俳優2位・斎藤工の10社と比較すると、その数字が突出していることがわかります」
賀来がCM契約している会社は他にも味の素、日本ケンタッキーフライドチキン、亀田製菓、花王、日本生命保険、コスモ石油、キリンビールなどがある。広告代理店関係者が続ける。
「今年下半期には、今回CMが放送されたスケッチャーズや、サイゲームズの『ウマ娘』など新規のCMが始まり、さらに契約社数を伸ばすことは確実です。なにしろ、好感度が高い。明るくユーモアを感じさせるキャラクターですし、ドラマや映画出演が多く、知名度がある。2016年に榮倉奈々と結婚し、スキャンダルの心配もなさそうですから、スポンサーは安心して起用できるのでは」
とにもかくにも「試合展開よりも気になる」という人は少なくなかったのではないか。
(石見剣)