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【サッカーW杯最終予選】森保ジャパンと相性最悪…FW古橋亨梧のインドネシア戦「棚ボタ招集」サバイバル

 サッカー北中米W杯の最終予選となるインドネシア(11月15日)、中国(11月19日)とのアウェー2連戦の日本代表メンバーを見渡して目を引くのは、FW古橋亨梧の1年ぶりの復帰である。この発表は古橋にとって、運命の分かれ道と言っても大げさではなかったと、日本代表を取材するサッカーライターが言う。

「不動のレギュラーだったFW上田綺世が太腿を負傷し、年内の公式戦出場が難しくなりました。エース不在で、ワントップの序列2番手のFW小川航基がレギュラー奪取に燃える中、代役に誰が選ばれるのか。サポーターの間では、ここで古橋が選ばれなければ、本大会出場が絶望的になるとみられていました」

 スコットランドの名門セルティックに所属する古橋は、3年連続で二桁得点をマーク。特に2022ー2023シーズンはリーグ戦27ゴールで、得点王に輝いた。

 今シーズンもリーグ戦11試合で4得点と好調だが、日本代表の森保一監督は会見で「ケガの上田の代わりとかではなく、今回は選ぶべきだと思って選出した」と、大きな期待を口にしている。

 ところが古橋にとっては、森保ジャパンとの「相性」はあまりいいとはいえない。先のサッカーライターが、その理由を解説する。

「ワンタッチでゴールを奪うシュート技術の高さと、裏への飛び出しは一級品ですが、日本代表で21試合に出場してゴールはたったの5つと、物足りない印象は拭えません。セルティックでは水を得た魚のように生き生きしていますが、森保ジャパンでは借りてきた猫のようにおとなしくなってしまい、強烈なエゴを出すことが課題だと言われています」

 当落線上ギリギリだったが、2022年W杯カタール大会には落選。活躍していたスコットランドでは、セルティックのゴールマシンの選外は「ミステリーだ」と言われた。

 古橋ファンの間では、どれだけ活躍しようが招集されず、森保監督との不仲説まで囁かれていただけに、満を持しての代表復帰となる。はたしてワントップ争いで、生き残ることはできるのか。前出のサッカーライターはこう予測する。

「森保ジャパンのワントップは、ポストプレーの能力に秀でたFWが重宝されてきました。しかし、6月シリーズから本格導入した『攻撃的3バック』が追い風になるはず。今の日本代表は真ん中、左右のどこからでも崩すことができるし、パスの出し手が豊富。特に引いた相手には、古橋の一瞬のスキを突いた裏への飛び出しは脅威であり、新たな攻撃オプションとなる可能性を十分に秘めています」

 少ないチャンスをモノにできるのか。日本代表の生き残りバトルはますます、熾烈を極めることになる。

(風吹啓太)

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