─昔の武勇伝もお伺いしたいのですが、これまでの爆勝ちエピソードは?
そうだね‥‥半年間、毎日打って、ずーっと負けない時期はあったね。
─それでマンションを買ったと。
いやいや、昔のパチンコ店がおおらかだった時代の話ですよ。モーニングを狙ったり、スロットでも18時とか19時を超えると高設定を入れてくれたりね。そういう恩恵があったし、別に毎回バカ勝ちしたわけじゃないから。出玉でいうと「CR木枯し紋次郎」(平和)だなあ。スーパーリーチの演出をカットできる仕様で、短縮した分だけガンガン回せるのよ。結局、15〜16万発ぐらい出したのかな。あとでわかったことだけど、その店の総出玉数の10分の1を俺が1人で出したって(笑)。
─まさに伝説ですね。最近はどんな機種を打っているんですか?
まあ、色々打ってるけど、ここ数年で一番注目してるのがスマパチじゃない方の「P大海物語5スペシャル」(三洋)だね。この冬は、これで食っていけると思ってる(笑)。
─スマパチの「e大海〜」の方が一撃の破壊力はあると思うのですが‥‥。
確かに破壊力はね。でもヘソの賞球が2個戻しでしょ。「P大海〜」は3個戻しなんですよ。今の主流は1〜2個だから、球持ちがかなり変わってくるよね。それに確変終了後の100回転の時短中に通常の大当たりを引いたら、大当たり終了後は時短200回が付いている。これが素晴らしい! 引き戻し率は64%もあるんだから。
─確かに、それだけあるなら、また大当たりを引けそうです。
爆発力的にはラッキートリガー搭載機の方が上だけど、そうそう引けるもんじゃない。ギャンブルしたいならそれでもいいけど、負けたくなければ「P大海〜」のような打ち手に優しい機種の方が絶対にいい。ホールとしても海シリーズは長く使いたいはずで、当然、釘も甘くなるから。
─最後になりますが、久保田さんのように〝生涯パチンカー〟を貫くための秘訣を教えてください。
例えば新台の4円パチンコを打って全然回らない、勝てないなんてことはよくあるよね。そんな時は早めに見切って、1パチに行ってもいいと思うんだよな。
─久保田さんも1パチを打たれるんですね。
もちろんだよ〜。当たった時の面白さは変わらないんだから。それに、これは俺の場合だけど、別府の行きつけのホールは老人が多いから、4円のシマは釘が開いてないけど、1パチはメチャクチャ開いてるんだよね(笑)。1パチとはいえ出玉もバカにならないし、景品でたばこと交換したりもできるし。
─一攫千金を狙いすぎない、心の余裕が必要なんですね。
そうそう。どうせ来年も再来年もホールに顔を出すんだから、あんまり焦らずに「今日は1パチでいいとも〜!」って気分で打つことですよ(笑)。