ソフトバンクが来年2月の春季キャンプについての「新制度」を公表した。ベテランの主力の、キャンプ前半の参加を免除するというのだ。
球団納会ゴルフの場で小久保裕紀監督が明かしたもので、柳田悠岐、近藤健介、山川穂高、有原航平、外国人選手ら、投打の柱となる面々がS班として振り分けられ、2月16日までにキャンプインすればいい、となった。球団関係者が言う。
「ただし柳田や今宮健太のように、今まで通り2月1日のキャンプインを希望する選手はおり、何人が応じるかはまだわかっていません。メジャーリーグはバッテリー組が2月10日、野手は15日前後にキャンプ地に集合しますが、それまでは基本的に自主練習で調整しています。言ってしまえば、ホークスも『メジャー流キャンプ』を導入しようとしているわけです」
コーディネーターを配置するなど、ここ数年、ソフトバンクは球団主導によるチーム改革を実行中で、今回もその一環とみられるが…。
「練習の質よりも量をこなすことを求める小久保監督が、本当に納得しているのかは疑問ですね。結果が出なければ『練習不足だろ』とファンや周囲からのバッシングの対象になりますから。反対にうまくいけば、他球団や実績ある選手が追随することも考えられます」(スポーツ紙デスク)
大いなる実験台に立ったソフトバンク。その成否は開幕時にわかることだろう。