「パワハラ問題」に端を発し日本中が注目した兵庫県知事選は、意外にも斎藤元彦前知事の再選で決着を迎えた。しかし、その後もカンカンガクガクの議論は続く。やれ「ネットにテレビ・新聞が負けた」だの、「斎藤知事のパワハラはやっぱりあった」だの‥‥。そんな中、渦中のキーパーソンが口を開いた!
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県議会全会一致での不信任案が可決され、ゼロどころか圧倒的マイナスからの出直し選挙で、歴史に残る逆転返り咲き当選を果たした斎藤元彦知事(47)。自身も知事選に立候補しながら、当選を目指さず斎藤前知事のサポートに徹したのは、国政政党・NHK党の立花孝志党首(57)だった。動機は一体、何だったのか。
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最初は僕も、内部告発の内容を鵜吞みにしていた部分がありました。でも、報道を見聞きしたり、情報を集めてみたら、どうも違う。僕はNHKの不正経理についての内部告発を2005年に週刊文春でやりました。アサ芸さんは扱ってくれたけど、新聞やテレビはめちゃくちゃ黙殺しよって(苦笑)。まあそれはいいとして、公益通報者保護法など、内部告発の制度をちゃんと勉強した身からすると、自殺された県民局長がやったことは、公益通報者として保護されるようなことではないのがわかった。そして、そんな悪意のある内部告発や制度を笠に着て、悪用する連中が許せなかったんです。
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今年3月に内部告発書をバラまいたのは、兵庫県西播磨県民局の局長・W氏だったが、調査の過程で公用パソコンに自身の不倫記録を残していることが後に発覚。その後、7月に自死を選んでいた。
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私は当初、10人の女性との不倫記録だと認識していましたが、選挙後に入ってきた情報によれば、相手は7人で10本の動画が残っていた、とも聞いています。真偽が不透明なので精査する必要はあるとは思いますが、彼の死は自身の不倫や淫らな女性関係が原因である可能性が極めて高いでしょう。にもかかわらず、まるで斎藤知事のパワハラが原因だ、と言わんばかりに百条委員会まで開かれた。「これは斎藤さんを助けに行かなあかんわ」と、そういう順番ですね。
立候補したのは、結局、SNSやユーチューブで何か訴えても、やっぱり黙殺されて終わることが多いんですよ。でも政見放送なら誰にも邪魔されず話せますからね。
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立花氏はさらに選挙中、次々に隠された〝重要情報〟を世に提示し続けた。それらが、戦況を一変させる。
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公開した片山安孝元副知事と奥谷謙一委員長の百条委員会でのやり取りの音声は、片山元副知事本人は否定していましたが、斎藤知事、片山元副知事サイドの人で、当然、その場にいた議員さんから提供いただきました。
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百条委員会で不倫記録に言及しようとした片山元副知事を奥山委員長が即座に遮断、休憩を宣言した。奥山委員長はWEB媒体で「パソコンの内容は知らない」と発言しており、「反・斎藤」に不都合な不倫の事実を知りながら隠そうとした、と立花氏は主張する。
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不信任だ何だと言っても、結局、これは政治闘争で、斎藤知事派の人も当然いるわけです。そこには彼らの思惑が当然絡むから、情報の精査も慎重にやっていたんですが、あのやり取りを初めて聞いた時は体が震えましたね。奥谷委員長がウソをついている明らかな証拠であり、斎藤知事勝利の決定打になると思いました。