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村上宗隆と岡本和真のメジャー流出で現実化する「ショボい本塁打王」誕生の異常事態

 来オフ、ヤクルト・村上宗隆と巨人・岡本和真のメジャーリーグ移籍が実現すれば、日本プロ野球のガラパゴス化に、さらに拍車がかかるのか。スポーツ紙遊軍記者は現実を次のように語る。

「今季、メジャーリーグでは大谷翔平やアーロン・ジャッジがMVPを獲得したことでも分かるように、本塁打数が評価され、ファンが熱狂します。本塁打は野球の華、という風潮ですからね。それに比べて、今季も日本球界では飛ばないボールを使っていた影響かもしれないが、本塁打数が激減している。それでもセ・リーグでは村上と岡本の2人が頑張って、ここ数年は30本塁打以上をマークしなくては、キングにはなれなかった。でも、2人がいなくなれば、20本台の本塁打王が誕生しかねない。これは異常事態ですよ」

 長いプロ野球の歴史で、パ・リーグでは昨季、ロッテのポランコがわずか26本でキングになったが、セ・リーグで20本台の本塁打王は、1961年の長嶋茂雄(28本)が最後だ。

 投手戦を好む野球ファンがいれば、派手な打ち合いを望むファンもいる。だが、プロ野球を中継するテレビ局関係者は、

「打ち合いとなる試合展開の方が、視聴率がいいと思います。今のプロ野球は中継ぎや抑えが優秀なので6、7回までリードしていたチームが、そのまま逃げ切る試合が増えていますね。メジャーではルーズヴェルトゲームと呼ばれる、逆転に逆転を重ねて8対7で終わるような試合は日本では少なく、盛り上がりに欠ける部分があります」

 NPB(日本野球機構)は本塁打数が激減する事態を重くみたのか、1981年以降は禁止していた、牛骨を使ったバットの表面加工を解禁した。この加工はバットの表面を牛骨でしごき、木目を詰まらせると同時に、脂を染み込ませることで反発力を高めようとするもの。メジャーでは一般的な手段とされている。

「とはいえ、どこまで効果があるのか分からない」(前出・遊軍記者)

 このまま日本野球が世界基準からとり残されないよう、祈るしかない。

(阿部勝彦)

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