現役時代、巨人で原辰徳氏とクリーンアップを組んだ岡崎郁氏がYouTubeチャンネル〈アスリートアカデミア【岡崎郁公式チャンネル】〉を開設したのは、2021年12月15日だ。
巨人監督だった原氏をたびたび招き、本音を聞き出す貴重映像を公開。大久保博元、阿波野秀幸が招かれた回を視聴していた原氏が2023年、大久保氏を打撃チーフコーチ、阿波野氏を投手コーチに迎えている。
その視聴回数ランキングトップ3を振り返れば、おのずと野球関係者とのコラボかと思われたが、1位は意外な人物だった。
3位は名将・野村克也監督の孫娘であり、大谷翔平が当時所属していたロサンゼルス・エンゼルスの元職員・野村沙亜也さんが招かれた2023年4月16日の動画で、67.8万回だった。
2位は元ロッテの野球解説者・里崎智也氏を招いた2024年7月4日で、76.5万回。
そして1位はというと、唯一の100万回超えを記録した2023年11月14日の回で、これが129万回となった。ゲストはボクシング元WBAスーパーフェザー級、ライト級の2階級制覇王者・畑山隆則氏だ。
畑山氏は元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎氏に憧れ、金儲けのために高校を中退。プロボクサーを目指し、家出同然で地元・青森から上京した半生を振り返った。「格闘家と町の不良の違い」を聞かれて、
「プロの格闘家っていうのは、常に急所を当てる練習をしてるわけですよ。素人の人はほっぺを殴るとか、僕らはそういうことしないんで。いちばん効くところをガツンガツンって…」
ツウで小気味のいいぶっちゃけ話と爽やかさで、視聴者を魅了したのである。
「モンスター」の異名を取る井上尚弥の試合をはじめ、プロボクシングの解説者として畑山氏が引く手あまたなのが納得であった(視聴回数は、いずれも12月9日現在)。
(所ひで/ユーチューブライター)