「来年はキャプテン制を廃止します。やっぱりプロだし、全員がキャプテンだと思ってやってほしいと思って」
4年ぶりのリーグ制覇を成し遂げた巨人のハワイ優勝旅行では、到着後のウェルカムパーティーの場で、阿部慎之助監督の口から、キャプテン制廃止が語られた。
12月12日にYouTubeチャンネル〈読売ジャイアンツ〉でその模様が一部公開され、阿部監督はこう続けている。
「選手全員、キャプテンと思ってやってみてくれ。これはすさまじいチームになると思う、俺は。背中で選手を引っ張るっていうのもあるだろうし、毎日(練習と試合に)目配りして、自分の結果だけじゃない、チームの結果にも責任を背負うって思って全員がやったら、とてつもないチームになると思う」
自身がキャプテン時にリーグ3連覇を経験しているが、
「4連覇、5連覇できると思う」
とゲキを飛ばした。
巨人におけるキャプテンの歴史を振り返れば、沢村栄治、川上哲治、広岡達朗、長嶋茂雄、王貞治といった大選手が担ってきた役割だ。毎年任命されてきたわけではなく、近年では1998年に吉村貞章が、1976年の柴田勲以来となるキャプテンに。そこから8年空いて2006年、小久保裕紀が移籍選手初のキャプテンに就いた。2007年からは阿部監督、坂本勇人、岡本和真へと継承されてきた。
阿部監督が2007年から2014年、坂本勇人が2015年から2022年と、ともにキャプテン歴8年はトップ。次いで年数が多かったのは、1951年から1957年で7年の通算209勝投手、中尾碩志だった。
阿部監督の思惑通り、来季の巨人はとてつもないチームになるか。
(所ひで/ユーチューブライター)