ヒトラー率いるナチスドイツが終焉してから、今年でちょうど80年とされる。ナチスをめぐっては今もなお、不思議な伝説が残されているが、中でも有名なのが、以前に本サイトで紹介した「ナチスドイツはヒトラーの命令で南極大陸の地下に『UFO基地』を作っていた」(2024年1月23日公開記事)とする説だ。そしてこの説とともに知られているのが、ナチスが極秘裡に調査を行なっていたとされる幻の地底帝国「アガルタ」の存在なのである。
中央アジアのどこかに存在するというその帝国は地球内部にあり、複雑なトンネル状で地球上の各地につながっているとされ、首都シャンバラの中央には金銀や宝石で飾られた宮殿が存在する。慈愛と平和に包まれた、夢のような楽園だと伝えられているのだ。
とはいえ、なにもヒトラーはそこに安住したいと考えていたわけではなく、狙いはアガルタで暮らす人たちが持つ超能力と、高度な科学技術だったらしい。というのも、アガルタ人は優れた精神文化を築き、超能力を身につけているばかりでなく、なんと人工太陽を開発。地上の人間がまったく想像もつかぬような技術を有しており、彼らがトンネルから地上に出る際に移動手段として用いていたのが、円盤形の飛行艇だった。
アガルタに関しては、20世紀初めから数多くの神秘主義者たちによる探索が始まった。中国・チベット自治区や南アメリカのアンデス地方に、地下大国へ繋がる入り口があるとの説があるものの、ヒトラーがナチスの精鋭部隊を投入しても、その場所は突き止められなかった。
この伝説に信憑性を持たせたのが、元CIA(アメリカ中央情報局)職員エドワード・スノーデン氏が2013年に暴露したアメリカの機密文書。実は地球上には我々の人類文明とは別に、太古の時代からもうひとつの先進文明が存在していることを示唆するレポートの存在だった。
このレポートには、次のように記されていた。
〈その文明は我々人間よりはるかに進歩したヒューマノイドが作り上げたもので、それが存在するのは地下世界である〉
つまりは地球外生命体ではなく、人類よりはるかに進化した別の種のヒューマノイドであると。大半の科学者は文書の内容そのものを完全無視しているが、ヒトラーが同様の文書を80年以上前に入手していたら…。ヒトラー研究が進む中で、地底文明説の謎が解き明かされる日が来るかもしれないのだ。
(ジョン・ドゥ)