巨人入りする田中将大は日米通算200勝まであと3つに迫っているが、力が落ちてピークアウトしていることは確か。とあるパ・リーグ球団の編成担当者に話を聞くと、
「ストレートの質はかなり悪くなった。変化球も甘くなるから、そこを狙われてしまっている。佐々木朗希のようにギアを上げようにも、なかなか思うようにいかなくなり、成績が残せなくなっている」
そんな田中が是が非でもすがりたい存在がいる。久保康生巡回投手コーチだ。近鉄などでプレーした久保コーチはその後、ソフトバンクや阪神などでコーチを歴任した。
「巨人に来るきっかけは、同級生の原辰徳前監督に誘われて。阪神コーチ時代に次々と投手の修正を施して、戦力として復活させる姿を見ており『ウチでやってくれ』と直々に誘ったといいます。巡回コーチなので1軍から3軍まで関係なく指導することが可能。経験豊富ゆえ、後輩の投手コーチや阿部慎之助監督の信頼が厚い。彼の手にかかれば技巧派としてモデルチェンジして、復活を遂げることはできる」(球団関係者)
田中にとっての駆け込み寺となるか。