今年の「第75回NHK紅白歌合戦」をめぐり、ちょっとした騒動が勃発している。星野源の歌唱曲「地獄でなぜ悪い」の弾き語りバージョンだ。
これは2013年10月にリリースされた6作目のシングルで、星野自身が出演する同年公開の映画「地獄でなぜ悪い」の主題歌。くも膜下出血による2度目の活動休止中に発売された。
NHK側からの要請でこの曲になったというが、
〈血が湧き上がるような感覚にもなりました。弾き語り、一生懸命に、〝今″の気持ちで歌いたいと思います。大みそか、よろしくお願いします!〉
星野はXにそう投稿して意気込むが、この決定に物言いを付けたのが、音楽プロデューサーの松尾潔氏だった。Xで反対の意を表明したのだ。いわく、
〈選曲の背景にどんな事情があったのか知る由もないけれど、源さんもNHKもどうか考え直してください〉
同映画の監督だった園子温氏が2022年に、監督する作品への出演を条件に女優らに性的関係を迫った、と報じられたことを問題視したもの(2023年末に和解)とみられる。
「そもそも星野は今年、楽曲のリリースがなく、近年はヒット曲もなかったので、落選しても不思議ではなかった。しかしNHKと星野の関係からして、今年は星野が断らない限り、どうしても紅白に出さざるをえない事情がありました」(芸能記者)
というのも今年5月、暴露系インフルエンサーのX投稿に端を発する「不倫疑惑」が大騒動に。星野はラジオ番組で全面否定し、妻の新垣結衣、星野の事務所の法務部も声明を出す事態に発展したのだが、これにNHKが大きく「関わっていた」のだ。
「不倫のお相手と指摘されたのが、星野と何度か共演していたNHKの林田理沙アナ。林田アナは騒動前のタイミングで離婚を報じられただけに、疑惑が深まる形となりました。しかし、局員のプライベートについて関与しない方針のNHKは、全く火消しせず。結果、星野の事務所に頭が上がらなくなりました」(前出・芸能記者)
2度の病と降って湧いたあらぬ騒動で、星野は「地獄」のような気分を味わったはずだけに、情感たっぷりのパフォーマンスを見せてくれそうだが…。
(高木光一)