スポーツ

第101回箱根駅伝「鉄板3強〈青学・駒沢・國學院〉」を脅かす急成長大学の秘策(2)創価大学はムチーニをどこで使うのか?

 3強最後の一角を担うのは、國學院だ。酒井氏はこう見る。

「まだどの区を誰が走るか確定しないのですが、例えば青木瑠郁(3年)や山本歩夢(4年)が復路に入れば、青学や駒大相手に逆転‥‥という展開もありえます。前田康弘監督(46)も往路で青学にそこまで離されない、という前提で作戦を考えているのではないでしょうか」

 実際、前評判でも3冠を目指す國學院は、エースの平林清澄(4年)を中心としながら、前回メンバー2人が登録外となるほど層が厚い。この最大の強みが発揮されれば、3冠も決して夢ではないのだ。

「2区など平林選手なら青学に走り負けない力は十分にある。後は、5区に誰が入り勝負するか‥‥それと懸念材料をあげれば、3冠という栄誉がプレッシャーになる可能性もある。ただ3強と言われる実力校なので、優勝候補の一角に食い込める力はあります」(折山氏)

 この鉄板3校を切り崩す最右翼となるのが創価大学だ。

「エースの吉田響(4年)、それにケガから復帰したケニア人留学生、スティーブン・ムチーニ選手(2年)、この2人の活躍に注目です。彼らをどこの区で使うか? 他チームメンバーとの組み合わせ次第で、勝負の行方を左右するかもしれません」(折山氏)

 吉田は直近の報道では、「山の神になる!」と宣言しているように5区の起用が有力だ。そうなると、折山氏が言うように、ムチーニ選手をどこで使うのか、2区、3区? 一方で、

「ムチーニ選手を復路で起用すれば追い上げ・逆転という展開も期待できそうです」(酒井氏)

 このような秘策もあるのだ。

 次なる下剋上校は、前回過去最高の3位となった城西大だ。創価のムチーニ同様、陸上王国ケニアからの留学生、ヴィクター・キムタイ(3年)を擁し、関係者の間では注目されている。

「留学生がチームを引っ張るなど、城西は創価と似たようなチーム編成に見えます。ただし、正直、創価ほどの地力があるか? となると、そこは1枚落ちるかもしれません。また。この城西以外にも中央大学や早稲田大学など、名門・常連大学がどこらあたりから抜け出てくるかも見どころの1つと言えます」(折山氏)

 100年を超える伝統行事の上、選手やファンはもちろん、「OBからの期待や注目度が格段に高い」(酒井氏)だけに、目が離せない戦いとなりそうだ。

 寒波が見込まれる正月は、あれこれ戦略面を想像しながら、コタツで寝正月を決め込むのも一計なり!

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」