●ゲスト:五月みどり(さつき・みどり) 1939年生まれ、東京都出身。58年「お座敷ロック」でデビューし、62年「おひまなら来てね」が大ヒット。65年、人気絶頂時に結婚のため一時休業するが、68年に復帰。75年に主演を務めたポルノ映画「〈五月みどりの〉かまきり夫人の告白」は大きな話題を呼んだ。近著「五月みどり きれいのヒ・ミ・ツ」(主婦の友社)では、前向きな生き方のコツを伝えている。
「熟女礼賛文化」の金字塔的存在と言えば五月みどり。もともとの歌手活動に加え、75年の主演ポルノ映画で36歳の肢体をあらわに熱演、以降男たちを魅了し続けてきた。昨秋に75歳を迎え、変わらぬかわいらしさと色香を保つ五月の「あの場所の秘密」を、天才テリーは知っているというが‥‥!?
テリー 五月さんは75歳なんですよね。でも、見た目も体型も、全然変わらないね。
五月 そうですね。自分でコントロールができているみたいです。
テリー すごいですよね。昔と同じまま。
五月 私がテリーさんと出会ったのは、テリーさんがまだディレクターにもなっていない時でしたね。「何してるんだ、お前!」とか怒られながら、現場で一生懸命にやっておられて。当時を思い出すと、今の大活躍されているテリーさんを見るのがすごくうれしい。
テリー いえいえ、僕のことはいいですから(笑)。五月さんは、どんなふうにその美しさをキープしてるんですか。
五月 性格が能天気なんですよね。考え方もすごく自由だとは思います。
テリー だけど、みんな年を取ると、悩みやストレスがあるわけじゃない。
五月 テリーさんはよくおっしゃってましたね。「年を取ると、耳は聞こえない、目は見えない」って。
テリー 「いいことは何もない」とまで言っていたような(笑)。
五月 私は耳だけはすごくいいんですけど、あとはほんとにおっしゃるとおりね。何か言おうと思っても、パッと頭から出てこない。でもこれはしょうがないんです。自然なことだと思っています(笑)。だから、当たり前のことをわざわざ悩む必要はまったくないんですよ。
テリー 「嫌だなあ」と感じることは何もない?
五月 まずないです。何が起きても「しょうがない」と思うタイプなので。
テリー ここなんだよな。物事の捉え方が違いますよね。
五月 人生にはいろんなことがあるんですよ。でも、すぐ忘れちゃう(笑)。忘れて、楽しいことのほうに行っちゃうんです。