今季のプロ野球で、新監督が指揮を執るのは5球団。それぞれに新たな方針を打ち出しつつあるが、プロの目から見て最も興味をそそる指揮官は誰なのか。
野球解説者の中畑清氏は髙橋尚成氏のYouTubeチャンネル〈髙橋尚成のHISAちゃん〉で「いちばん気になる新監督」を問われて、どう答えたか。阪神、中日、オリックス、楽天、西武のうち、阪神の藤川球児監督を「指名」したのだ。
「宣言するんだよね彼は。『僕はこういう野球やります』とかさ、あれいいね。マスコミ使ってさ、自分の考えとかメッセージ送るのは悪くないんだよ。この監督さんのイメージって、こういう世界なのかなってことを、先にイメージくれる方が入りやすいわけよ」
ただし、懸念すべき点があるとして、中畑氏は次のように指摘するのだった。
「言葉の語尾が強いんだよね、言い切るから。そうすると選手って聞く耳持たなくなっちゃうんだよな」
振り返れば昨年10月15日の監督就任会見において「最も強化すべきポイント」を聞かれた藤川監督は、次のように返答している。
「ベテランと言われる選手。ただ空気がいいだけでは、それは選手には必要ないんで。必要なのは力です。力が必要なのは間違いないです。プレーヤー個人の力がなくて、ベテランっていうのは僕は必要ないです」
こうしてみると、確かに語尾は強すぎるような…。ただし、これは記者会見の場での発言であり、それを踏まえて中畑氏は、
「本当に話をするときは、1対1で話しながら語尾は柔らかく、ってことを考えながらやる監督の対応じゃないかなって思うんだよ」
さりげなくフォローを入れたのだが、藤川監督は勝つために、
「僕は使い分けはしません。監督として皆さんと向き合います。選手たちが迷うんで」
そう断言している。この藤川流が吉と出るのか凶と出るのか。
(所ひで/ユーチューブライター)