フジテレビの人気特番「逃走中」が、制作困難になっていることが明らかになった。芸能界を引退した中居正広氏の女性トラブルにフジテレビ社員の関与が疑われたことでスポンサーがつかず、制作費の捻出が難しい。加えて、
「街や大型施設でのロケが恒例となっていますが、フジテレビのイメージ悪化により、提供してくれる場所が見つかりそうもないことが原因だといいます」(テレビ関係者)
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の構成作家が発案し、2004年にパイロット版としてスタートした「逃走中」。20周年を迎えた昨年は「逃走中 THE MOVIE」として映画化され、3年連続で大晦日特番としても放送された。
「今の時代には貴重なキッズ、ティーン層の視聴率が高いコンテンツであり、番組を原案としてオリジナルアニメ『逃走中 グレートミッション』が放送中。ボードゲームなどのグッズ展開もされるなど、フジテレビのドル箱番組でした」(前出・テレビ関係者)
「雲隠れしたままの日枝久会長を探した方がいい」「お台場の局内を借り切ればいい」などと揶揄する声もあるが、その一方で浮上しているのが「ヤラセ疑惑」だという。過去に出演したことがあるEXIT兼近大樹は否定しているが…。
それをひも解く上で重要な手がかりが、元ハンターだとする人物の証言だ。「元ハンターだけど質問ある?」といったタイトルのネット掲示板で、ユーザーからの質問に答える形で内実を打ち明けている。
それによると、日給は1万円で、捕まえた人数ごとに3000円がボーナスとして支給される。チャレンジャーには1人ずつカメラマンやスタッフがついているものの、ハンターが見つけるのはあくまでチャレンジャーであり、カメラマンを見てもスルーしなければならない。ただし展開上、序盤で見つけてもうまい感じで見失ったり、受け持つエリアや警戒する場所は、耳につけているインイヤーモニターにディレクターから指示があるそうだ。
「つまり、完全なヤラセというよりは、少し手心を加えている、といった程度でしょう。演出上、仕方ないのかもしれませんが、思わぬ理由で打ち切り危機が訪れるとは…」(前出・テレビ関係者)
自業自得とはいえ、なんとも切ないものがあるのだ。
(広中比呂)