もはや1軍に用はない、という判断なのだろう。昨シーズン、中日とセ・リーグ最下位争いを演じたヤクルトのキャンプ地のことである。
1軍は2月1日から沖縄県浦添市でキャンプイン。ところがマスコミはなぜか、まばらなのだ。
「今年ヤクルトの目玉といえば、オフにポスティングによるメジャリーグ移籍が決定的な村上宗隆しかいない。それが昨オフに手術したことが考慮されて、1軍ではなく2軍の宮崎・西都でのキャンプで汗を流している。番記者はそちらへシフトしてしまったのです。お陰で球場は閑古鳥が鳴いている状態ですよ」(球団OB)
もっと困っているのは、地元・沖縄の飲食店関係者たちだ。
「村上らヤクルトナインが泊まる宿舎は那覇市の山の上にあり、タクシーに10分も乗れば、歓楽街の松山に到着できます。昨年までは青木宣親が後輩たちをよく食事に連れ出して交流を深めていたので、潤うお店は多かったのですが、昨年限りで現役を引退。今年は村神様にあやかろうという気マンマンだったのに、宮崎に行かれてはどうしようもない」(地元飲食店関係者)
キャンプ終盤にオープン戦が控えているため、それまでには1軍合流となる模様だが、完全にアテが外れた格好なのである。