くしくも今季に日本に復帰した野手2人は、そろって米国で派手な活躍はできずに2年で出戻ってきた。
日本ハム・田中賢介(33)は13年にジャイアンツで15試合に出場しただけで、今季、古巣で再起をかけようという思いは強いはずだ。
「金子誠(39)が引退し、大引啓次(30)、小谷野栄一(34)が抜けた今、チームリーダーとしての期待も高い。一方で、その大引や小谷野がFAでチームを去ったのは田中を戻す動きと連動していたんです。というのも昨年、栗山英樹監督(53)が野球理論に心酔して入閣させた白井一幸内野守備走塁コーチ兼作戦担当(53)がかつての子飼い・田中を呼び戻そうと、風通しをよくするために若手を重用するようになった。この動きに、主力2人が反発して出ていったんです。政治的な動きをする白井コーチは一部で“黒井さん”と呼ばれていますが、フロントの意向を聞かず、田中獲りにゴーサインを出したのは当の栗山監督自身です。今年Bクラスであれば、監督の去就に影響しますが、まさかの場合は田中も後ろ盾を失うことになりかねない」(チーム関係者)