2022年のサッカーW杯カタール大会で日本代表をベスト16に導いたGK権田修一が、前園真聖氏のYouTubeチャンネルで初戦のドイツ戦を振り返った。
前半、権田は相手選手ともつれ、後ろから押し倒すような格好になり、ペナルティーキックを献上。ゴールを決められ、日本を窮地に追い込んだ。後半に逆転したが、日本は大事な開幕戦を落とすところだった。権田はマン・オブ・ザ・マッチに選ばれているが、
「この試合の前半、大変なことになっている。前半だけならワーストプレーヤーですからね」
と苦笑いだ。しかし、
「GKってミスすることがある。開始1分でトンネルして失点しました。そこから89分、下を向いていたら勝つ確率は下がる。小学生やみんなに言うのが、1分でミスしてもその後、ちゃんと胸張って勝つために全力の努力をしなさい、って。それをまさに体現できた試合」
この試合によってむしろ「ミスをしても上を向いて頑張りなさい」というアドバイスに説得力が増したというのだ。その一方で、PKについてはこう話す。
「PKにしたシーン、相手選手はたぶん、シミュレーションで倒れた。シミュレーションで倒れなければ、僕が先に走っていたんですけど、倒れたから変な感じになっちゃった」
海外移籍を目指して、現在はフリーな立場の権田。諦めることなく、上を向いて所属チームを探すことだろう。
(鈴木誠)