フジテレビをめぐる第三者委員会の報告書に登場する、10年以上前に同局の女性社員との飲み会で下半身を露出していた「有力な番組出演者」が、実はとんねるずの石橋貴明であったと報じられた。
とんねるずはフジテレビ黄金期の立役者であり、今回の騒動で引責辞任した港浩一前社長が「育ての親」。そして中居正広氏に元女性アナをアテンドした元制作幹部が石橋と接点を持ったことで、女性社員との飲み会をセッティングするに至り、石橋が愚行を犯してしまった。
この一件が発覚する以前から、かつての「とんねるずのみなさんのおかげす」(フジテレビ系)における、小泉今日子、渡辺満里奈らに対する、番組内での「公開セクハラ」の動画がネット上に続々とアップされ、拡散している。当人たちにとっては「黒歴史」といえるものだが、極め付きが松嶋菜々子であり、これまた蒸し返されているのだ。
ブレイク前の1994年から1995年にかけて、「みなさんのおかげです」のコーナー「近未来警察072」に、イジられ役のナナ隊員として出演し、知名度を上げた。あらためて見ると、なんどもヒドすぎるセクハラのオンパレードだ。
とんねるずの2人と松嶋は戦隊モノのヒーローが着用するような、お揃いの制服に身を包んでいるが、お約束のようにいきなり始まるのが「公開セクハラ」だ。
松嶋は四つんばいにさせられた挙げ句、「今日は私が上になるわ!」「ああ、クセになりそう!」「外なら、外ならどこでもいいから!」「オナラじゃないのよ」など、今の時代なら完全にアウトなセリフを言わされ続けた。
さらに石橋から殴られる、蹴られる、一斗缶で頭を叩かれるといった「暴行」を受けたにもかかわらず、周囲のスタッフの笑い声がオンエアで流されていたのだ。
その後、松嶋はフジテレビでの主演ドラマ「やまとなでしこ」が大ヒットしてスターダムへと駆け上がったが、今後、フジテレビのオファーを受けることはなさそうだ。
(高木光一)