こんにちは、高木真備です!
2月もバレンタインが過ぎ、そろそろ3月になって春なのかなーなんて思ったら、また寒波がやってくるそうですね。花粉も怖いし、この季節は苦手です。
さて、私が定期的に開催している「わんにゃんフェスティバル」。譲渡会や啓発を目的としたイベントで、特にこだわっているのが啓発の部分です。主にクイズコーナーとして、子供から大人まで幅広い層の方に届くよう、工夫して実施しています(写真)。以前、こちらのコラムでイベントについて書かせていただきましたが、具体的にどんなクイズなのかは触れていなかったので、今回はそれを紹介したいと思います。ぜひ一緒に考えてみてくださいね。
まず、クイズは全3問で、順番に繋がりのある内容になっています。では第1問からスタートです!
【第1問】犬や猫が保護される理由でいちばん多いのはどれでしょう?(一般家庭からの保護の場合)
A:お世話が大変でできなくなった
B:家族が犬猫アレルギーになってしまった
C:飼い主さんが歳をとってお世話できなくなってしまった
D:引越しすることになった
正解はCです。
もちろんそれぞれの地域やタイミング、(保護猫の)団体さんによって状況は変わるかと思いますが、圧倒的に増えているのがこの理由とのこと。
猫の寿命が伸び、今は20歳を越える子も少なくありません。そのため猫をお迎えする方が「今」の生活を考えることはもちろんですが、「20年後」も考える必要がでてきました。
すでに飼っている方は猫の寿命については知っているでしょうが、飼ったことがなければ意外と知らなかったり。「えー、20歳を超えるの!?」とリアクションしてくださる方も結構いらっしゃったり…。
「20年後もお世話できるかが大切です」とお伝えしていますが、先のことは正直、どうなっているかわからないし、これは高齢であっても、若い層の方や子供でも同じ。でもクイズを通して「まずは知ること」からスタートできたらと思って、この問題を作りました。
これにプラスして、できる限りお伝えしているのが「自分の身に何かあった時に備えること」です。突然の事故や病気は予測できませんが、万が一の時に、代わりにお世話してくれる人を探しておくのは、今すぐにできることだと思います。
信頼できる飼い主さんが自分のそばからいなくなり、知らない場所に保護されることは、猫にとって命懸けになるほどのストレスです。中にはそのストレスに耐えられず、亡くなってしまうことも…。
おうちの大切な猫ちゃんが路頭に迷わないように、事前に親戚や友人に話して決めておくことができたら、保護されるリスクを下げることが可能です。
今飼っている方は今日から、そしてこれから飼いたいなと考えている方はぜひ、お迎えする前に、万が一の時に引き取ってくれる人がいるのか、考えてみていただけると嬉しいです。
次回のわんにゃんフェスティバルは、東京都調布市にある京王閣競輪場にて、3月2日(日)11:00~16:00で開催します。クイズはもちろん、譲渡会やチャリティーバザーも実施予定です。ぜひ遊びに来てください。お待ちしています!
(高木真備)
たかぎ・まきび/1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。