社会

イベント大盛況!競輪ファンが里親になってくれたりも…/ケイリン女王・高木真備の「保護ねこ生活」

 みなさん、こんにちは! 高木真備です。

 前回まではイベント実施までの道のりを書いてきましたが、第1回目の実施から、この秋で2年が経ちました。「わんにゃんフェスティバル」としてここまで続けてきた結果を書いてみたいと思います。

 全国の競輪場や場外車券売り場、そして川口オートレース場…一見、動物とは関連のなさそうな施設でのイベント実施を地道に続けてきた結果、年間を通して10回から15回の開催が今も実現しており、今年はさらに増やすことができています。

 さらにイベントの参加人数も増えて、こだわって続けてきたクイズは、多い時は1開催300人以上の方が挑戦してくださるようになりました。スタートした当初は展示式のクイズでしたが、途中で〇×クイズ大会にしたことも。

 大勢の方と盛り上がることはできましたが、やはり一人ひとりにしっかり説明したいという気持ちから、現在は問題が記入してある解答用紙を配るスタイルで落ち着いています。

 このように参加人数が増えてくると、スタッフとして一緒に動いてくださる方が、今まで以上に必要に。はじめは1団体さんとスタートしたイベントですが、今ではイベント代理店の方々が一緒に動いてくださったり、さらにはそのご家族がボランティアで来てくださったことも! 少しずつ広がるといいなと思っていた輪が、たくさんの方の協力のおかげで本当に大きくなっていることを実感して、感謝の気持ちでいっぱいです。

 そしてクイズコーナーの他に譲渡会を開催することもあれば、各団体さんのチャリティーバザーや啓発イベントがメインの場合もあって。声をかけて参加が決まった団体さんに、基本的にはやりたいことを自由にやって頂くスタイルで続けています。

 譲渡会の時には毎回ご縁があり、新しい家族が決まった子たちは数えきれないほど。直近で行われた11月4日の「わんにゃんフェスティバルin防府競輪」では、猫8匹と犬2匹に新しい家族が見つかりました。普段の譲渡会とは違った層の方々にもご来場頂けるため、「なかなか決まらないと思っていた子にご縁があって、本当に嬉しいです」と言って頂けることが多々あります。

 さらに競輪ファンの方や場内の職員さんが里親になってくださったり、「車券が当たったから寄付するよ」と優しい声をかけてくださる方も。

 そして逆に「競輪場に初めて来ました!」という団体のボランティアさんや、以前に里親になったというご家族が「初車券を買ってみたよ!」なんて言ってくださることもあって。これもまた競輪を知って頂けて、元競輪選手の私としては嬉しいですし、競輪場の方々は、新しい人にレースを見て頂けて喜んでくださっていると思います。

 このように2年でたくさんの方と繋がりができて、なにより猫ちゃんたちの新しい家族を見つけるお手伝いができていることが、本当に嬉しいです。そしてこれ以上、猫たちが保護されないためにできることを私なりに考えて、ご来場の皆さんに直接お伝えする作業にはやりがいを感じています。今後もコツコツ頑張っていきたいと思っています。

 11月は17日に取手競輪場(サイクルアートフェスティバル内)、24日は小倉競輪場、30日には久留米シティプラザ(六角堂広場)での開催が決定しています。詳細はXにてアップしています。お近くの方はぜひお気軽に遊びに来てください。ご来場、お待ちしています!

(高木真備)

たかぎ・まきび/1994年8月17日生まれ。2014年に競輪選手としてデビューし、2021年ガールズグランプリで優勝して年間女王になる。2022年に競輪選手を引退し、その後は犬猫の保護活動に携わっている。

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