社会

ギリシャ奇岩群でハイカーが発見「頭蓋骨のような何か」をめぐるギガス族とドラゴンの伝説

 ギリシャ北西部にあるピンダロス山脈。その裾野に広がるテッサリア平原には、地表から最大で500メートルもの高さの岩山が無数に屹立する、「メテオラ」と呼ばれる奇岩の地がある。

 メテオラとは現地の言葉で「中空」。その名が示す通り、周囲にはまるで岩山が空中から吊り下げられ浮かんでいるかのような光景が広がり、1988年にはユネスコ世界遺産に登録されている。

 奇岩群の上には14世紀に修道士たちにより建設されたという、歴史ある修道院がそびえ立つ。今年1月、そんなメテオラを訪れた2人組のハイカーが、岩と岩の間に奇妙なモノが挟まっていることに気付いた。なんとそれは、人間の頭蓋骨さながらの形をした「何か」だったのである。

 その「何か」とハイカーの距離は100メートル以上あり、大きさを考えると人間の頭蓋骨にしては、いくらなんでも大きすぎる。そこで2人はこの「何か」を撮影し、SNS上にアップ。すると考察が始まった。

〈これはどう見ても大きな動物の頭蓋骨〉

〈巨人の頭蓋骨に違いない〉

〈単に頭蓋骨の形をしている岩だ〉

〈昔、メテオラに住んでいた巨人が岩と岩の間に引っ掛かって抜け出せなくなり、体は朽ち果てて頭蓋骨だけが残ったのではないか〉

 実はギリシャ神話には巨人にまつわる伝説が多く残されており、代表的なのがゼウスらオリュムポスの神々に戦いを挑んだギガス族の話。彼らはすさまじく巨大で、山脈や島々を引き裂きながら突き進み、燃え盛る巨大な樫の木や山脈などを武器にして、神々と壮絶な戦いを繰り広げた。それが「ギガントマキア」の伝説だ。

 メテオラにも古くから、ドラゴンの伝説がある。夜な夜な村に出かけては家畜や村人を食べていたドラゴンを修道者たちが取り押さえ、修道院の地下にある檻の中に閉じ込めたというものだ。地元民の間では、岩山のどこかに死んだドラゴンの骨が残されている、という言い伝えもある。

 近い将来、この「何か」の正体がわかる日が来る――。

(ジョン・ドゥ)

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