スウェーデン生まれのLiLiCoが語る「文化論」が物議を醸している。
それは2月25日深夜放送の「上田と女がDEEPに吠える夜」(日本テレビ系)でのこと。今や国民病と言われる「アレルギー」をテーマに、花粉症などのアレルギー持ち芸能人が集合。知られざる悩みを明かした。LiLiCoは母国スウェーデンにおけるアレルギー教育について言及。劇団が小学校で公演を打ち、楽しい劇の中でアレルギーの怖さを教えてくれるのだという。
さらに彼女は、自身にピーマンとニンジンのアレルギーがあることを明かしながら、他人にそれが食べられないと言うと、決まって「駄目だよ、子供みたいなこと言っちゃ」と注意されるそうだ。締めくくりとしてLiLiCoは、
「スウェーデンではアレルギーは『目に見えないハンディキャップ』と言われる。全てを理解しろとは言わないけど、知っておいてほしい」
ところがこれに「日本叩きではないか」「スウェーデンが世界の正解なのか」と不快感を示す向きが。
彼女がこうして眉をひそめられてしまう理由は、これまでの彼女の言動に関連がある。例えば日本は子育てをする職場の同僚を「子持ち様」と揶揄する風潮にある中、スウェーデンでは共働きがほとんどであり、出産後の職場復帰が非常に早いと語っていた。女性は子供を産んで仕事に戻ってくるのが当然、というライフスタイルになっているのだと。
さらに母国では、幼い子供も一人前の扱いを受けるため、日本のようにお店で何かを買ってほしいと駄々をこねたり、泣いたりしない、とも。
「日本の子育て環境や文化をよくしたいと考えて、スウェーデンの事情を話しているつもりでも、単にけなされていると思われてしまうのでしょうね」(テレビ関係者)
日本になじむかもしれない風潮や考え方は、積極的に取り入れていいとは思うが、物は言いようなのだろう。
(魚住新司)