「そんなの関係ねぇ~」でブレイクした小島よしおは、その後、「コジマリオネット」「なんかちょーだい」といったギャグが不発に終わる。そして、行き着いたのが、「ダイジョブ、ダイジョブ~、ハイ、ラスタラウェイ!」。
「周りの人に『大丈夫?』と振ってもらい繰り出すが、完全なスベリ芸でした。ちなみ、『ラスタラウェイ』とは、『Last Around Way(最後の遠回り)』の意味らしいです」(お笑いライブ関係者)
もちろん、すぐに理解できる人はおらず、繰り出すたびに微妙な空気が流れたという。
「ラーメン・つけ麺・僕イケメン」でブレイクしたのは狩野英孝。彼の“じゃないほうギャグ”は、「いないないないないないなディア」。ある若手芸人が言う。
「元ネタは少年隊の『仮面舞踏会』のイントロですが、ライブで披露していた際、若いお客さんは元ネタを知らなかったようで、みんなポカ~ンとしていました(笑)」
「グ~」のエド・はるみが、アニメ映画の舞台挨拶で披露したのが、「それでいい~」。
「周りはギャグだとわからずスルー。同席した世界のナベアツさん(現・桂三度)から、『これ、エドさんの新ギャグですよ』と解説される始末でした」(イベント関係者)
一度ブレイクしたからこそ、芸人たちは「一発屋」では終わりたくないと“新ネタ”を繰り出す。そして、それはほとんどの場合「不発」に終わるのだった。