2年ぶりにDeNAに復帰したトレバー・バウアー投手は3月3日の入団会見後、翌日には神奈川県横須賀市内の球団施設でライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板し、5日に即、1軍合流となった。
「リーグ優勝したい。日本シリーズでも連覇したい。沢村賞も取りたい。なぜならサイ・ヤング賞(2020年受賞)と沢村賞を獲得した選手がいないからです」
入団会見ではそう豪語するなど、気合十分。
「開幕からフルスロットルでやっていく」
と意気込んだ。そんな横浜愛を爆発させる助っ人右腕の復帰に、球団はウハウハだ。
単年契約で年俸、出来高を含めた契約総額は、推定600万ドル(約9億円)。そもそもフロントは当初、中日退団が確実視されたライデル・マルティネスの獲得を目指していたが、争奪戦の末に年俸12億円以上で4年の複数年契約を提示した巨人に持っていかれた。
「それで結果的にバウアーを再び獲得できたわけですから、9億円はお得すぎる買い物と言っていい。ライブBPでは打者11人に対して5三振で、安打性の当たりはゼロ。制球力が抜群で、想像以上の仕上がりでした。笑いが止まりませんよ」(球団関係者)
リーグ優勝と連続日本一に向けて、バウアーのフルスロットル投球はいかなる結果をもたらすのか。
(小田龍司)