DeNAからメジャー挑戦を明らかにしていた今永昇太投手が、シカゴ・カブスとの契約に合意した。
大リーグ公式サイトでの移籍市場で15位のランクだった今永には、2年3000万ドル(約43億5000万円)の契約金に加え、出来高や複数のオプトアウトが付き総額8000万ドル(約116億)を超える可能性すらあるという。
これに「笑いが止まらないのはDeNAですよ」と担当記者。というのも、今永とカブスの契約金と年俸の総額でDeNAに入る「譲渡金」の額が決まる。ドジャースと12年契約した山本由伸にポスティング移籍では70億円以上の譲渡金が決まったが、今永も20億円近い譲渡金になることが確実だからだ。
「2019年にDeNAで4番を打っていた筒香(嘉智=現・ジャイアンツ)がレイズにポスティング移籍した際の譲渡金は2.6億円前後。その約10倍になるわけですから、ウハウハなのも当然です」(前出・DeNA担当記者)
そんな中、一気に現実味を帯びてきたのがトレバー・バウアー投手のDeNA復帰だ。
「今オフに自由契約となってMLBへの復帰を目指していましたが、32歳という年齢に加え、やはり米国での性的暴行疑惑が尾を引いてしまった。合わせて4人の女性から訴えられ全て不起訴になり和解もしていますが、このオフのウインターミーティングでもバウアー獲得の情報は一切流れませんでした」(MLB担当記者)
DeNAとの交渉は今も途切れていない。昨季球団が払っていたバウアーの年俸は基本給4億円で1年契約だったが、
「バウアー側が2倍の年俸を要求したとしても、DeNAであれば10億円近くまでなら出すでしょうね。今永の譲渡金を考えればなおさらです」(前出・DeNA担当記者)
オリックスやソフトバンク、加えて今季大型補強を敢行した日本ハムもバウワー獲得に名乗りを上げそうだが、DeNAは昨季のバウアー獲得でグッズの売り上げなどで年俸以上の「価値」を十分ペイできたオイシさを味わっているだけに、是が非でも獲りたいところだろう。
(小田龍司)