実力十分の女子アナの同時離脱に、フジテレビは頭が痛いのではないだろうか。椿原慶子アナ、永島優美アナが3月31日をもって退社することが分かったのである。
椿原アナは2008年入社。現在はフリーとなっている加藤綾子の同期で、「FNNスーパーニュ―ス」や「Mr.サンデー」などの情報番組でキャスターを担当していた。2018年に老舗設備会社の社長と結婚して2児のママだが、子育て専念が表向きの退社理由だという。
一方、2014年入社の永島アナの父は元サッカー日本代表で、現役引退後はスポーツキャスターなどを務めている永島昭浩氏。入社1年目から「めざましテレビ」など5つの番組にレギュラー出演した。その将来を大いに期待され、「好きな女性アナウンサーランキング」(オリコン調べ)では2021年と2022年に2年連続4位にランクインした。
2021年には同じくフジテレビで情報番組を担当していた1歳上の先輩ディレクターと結婚し、1児のママに。彼女も表向きの退社理由は子育てだが、フルーツビジネスを始めようとしているという。
一部スポーツ紙に対しては、2人は局を通じてコメントを発表。
「家族との時間をさらに大切にしながら、自分のペースで人生を歩んでいきたい」(椿原アナ)
「3年前に取得した資格『果物インストラクター』『オーガニックフルーツソムリエ』としてフルーツの魅力を伝える仕事に携わっていきたい」(永島アナ)
椿原アナは報道、永島アナはスポーツでエースの活躍をしていたが、すでにその座を宮司愛海アナ、佐久間みなみアナにそれぞれ譲り渡している。現在は椿原アナと永島アナ以外に、山崎アナら5人が育休中で、20代が主戦力。
「毎年発売しているフジテレビ女性アナウンサーのカレンダーを見ても分かりますが、20代の女性アナしか掲載されていない。つまり30代に突入し、さらに結婚して子供ができると、たちまち『戦力外』のような感情にさせられてしまうのではないでしょうか。長年、女性アナをアイドル扱いした結果、30代の女性アナが残らなくなってしまった」(テレビ局関係者)
いわゆる「中居トラブル」から端を発した問題で企業風土の刷新が求められているフジテレビだが、この機会に女性アナの起用法も根本から見直すといいのでは…。