いよいよ球春到来の機運高まる中、アサ芸編集部にいささかキナ臭い情報が寄せられた。主人公は22年まで阪神で監督を務めた矢野燿大氏。長年にわたって自身を支えてくれた、マネージャー氏の背信行為に巻き込まれているようで‥‥。
「はい! 何でも教えます!」
こう生放送で意気込みを語ったのは、元阪神監督の野球評論家・矢野燿大氏(56)だ。3月より朝の情報番組「ドデスカ!」(名古屋テレビ)のスポーツコーナーに月曜日レギュラーとして出演。これまで朝日放送のプロ野球中継の解説や「よんチャンTV」(毎日放送)に出演するなど、主な活動拠点は関西だった。それが東海地区の情報番組に起用されることになったのには理由があるという。在名テレビ局関係者が明かす。
「今後想定される『中日・矢野ヘッドコーチ』誕生を見据えての動きです。昨オフに井上一樹監督(53)が、矢野さんをヘッドに招聘しようと水面下で動いていたのですが、球団側から一時的にNGが出たといいます。というのも、21、22年の阪神が矢野監督、井上ヘッド体制だっただけに阪神色が前面に出るのを嫌ったようです。矢野さんの〝脱色〟と中日OBのイメージを浸透、回復させるため、井上監督が親交のある名古屋のテレビ局関係者に働きかけて、レギュラー出演が決まったと言われている」
テレビ局側としても願ったり叶ったりの様子で、
「井上監督とツーカーなので、中日の内部情報を事細かに把握できるでしょう。また評論家としてのコメントも、理路整然として的確だと視聴者から好評です。昨年12月30日に放送された『ドデスカ!イトダスポーツ拡大版 ドラゴンズSP』でも、先発ローテ候補・柳裕也(30)のクローザー転向を提案したり、伸び悩む根尾昂(24)にフォークを研究するように勧めるなど、みずからの視点で改善策をバシバシ提言していました。共演した井上監督も頷きっぱなしでしたね」(在名テレビ局関係者)
メディアを巻き込んだ〝経歴ロンダリング〟は上々の滑り出しに見えた。だが、名古屋の番組で竜党を唸らせた裏で、自身の冠番組が終了していたのだ。
在阪メディア関係者が語る。
「昨年12月30日に、矢野氏がメインパーソナリティを務めるラジオ番組『オレたちの夢』(ラジオ関西)が最終回を迎えました。文字職人の杉浦誠司氏と矢野氏のマネージャーX氏の3人がレギュラーで、ワイワイしゃべる30分番組。継続中の企画がある中での唐突な番組終了は、リスナーのみならず局内にも混乱を招いたと聞きました。現状はノンスポンサーの別番組で枠を埋めている状況です」
改めて、突然の番組終了についてラジオ関西に尋ねると、担当者はこう回答した。
「理由はスポンサー様の撤退です。昨年末に3カ月ごとに結ぶスポンサー契約を更新しない旨、協賛各社様より連絡を受けました」