アイフルのCMで一世を風靡した俳優・清水章吾(81)の〝ツレ〟が警察沙汰を起こしていた。23年には2人のデュエット曲「すきすき六本木」をリリース。その数年前から清水の元嫁への誹謗中傷が繰り返されていたのだ。
始まりはインターネット上に書かれた陰口の類だった。前妻のハルマンさんが沈痛な表情で振り返る。
「数年前、娘から『SNSでお母さんを詐欺師呼ばわりしている人がいる』と報告を受けました。戯言だと思って相手にしないでいたら、私がやっている絵画教室の口コミ欄にも同じような文面が書かれるようになったんです。しかも、元夫の写真まで貼られていて」
投稿主は演歌歌手の水沢巡美(63)。失礼ながら、その名前にピンとくる人は少ないだろうが、19年に離婚した章吾の新パートナーにほかならない。
「私にとっては見ず知らずの女性です。本人の『清水章吾応援団長 好き好き六本木』と題したブログにも『詐欺師ハルマン』と書かれました。それでも、元夫が生活保護で暮らしているのも知っていたので事を荒立てることもしませんでした」(前出・ハルマンさん)
ところが、23年6月頃には、ハルマンさんの自宅ポストに〝不幸の手紙〟が投函されるようになった。
「新聞に茶封筒が挟まっていて、切手もなく差出人も書かれていませんでした。読んでみると、『章吾さんの身の回りの世話をさせていただいている水沢巡美です』という書き出しで、私に対する人格否定、元夫の芸能仕事の稼ぎを着服したと疑う内容、私が週刊誌に元夫のDV被害を訴えたことへの反論などが連ねられていました。全部、元夫のデタラメを鵜呑みにしています! わざわざ、彼女が我が家に来て投げ入れていたのです」(前出・ハルマンさん)
結びには、月々の生活費10万円と離婚後に引っ越し先が決まるまでに章吾の家財道具を預けたコンテナ代18万円を請求する旨まで口座情報と併せて書かれていたという。その後も同様の手紙が続いて、
「2回目からは、財産分与をより主張する内容になりました。もっとも、財産よりも住宅ローンを含めた借金のほうが大きいんですけどね。財産分与などの話し合いを対面でやりたい意向も書かれていましたが、『どちらかがどちらかを殺めることがないように』なんて書いちゃう人に会えるはずがありません。ちなみに、コンテナ代も私が支払っていますし、離婚後に当面の生活費も元夫には渡しています」(前出・ハルマンさん)
さすがに恐怖を感じて地元の警察署に相談。と同時に、元夫に対して「債務不存在確認請求」の民事裁判を起こした。
「すぐに相手が3000万円の損害賠償請求の反訴をしてきましたが、24年12月にこちら側の勝訴の判決が出ました。それなのに、今年に入っても怪文書めいた手紙の投函は続きました。1月下旬には、名誉棄損罪で警察の捜査が相手宅に入ったのに、その晩にも手紙が投函される始末で‥‥」(前出・ハルマンさん)
執念めいた怨嗟。章吾の携帯番号にかけてみると水沢が出た。
-どうしてハルマンさんを中傷する文言をSNSや手紙に書いた?
「真実を書いただけです。向こうがやりたい放題だから、こちらも言いたいことを言わないと気が済みません」
─目的は?
「ちゃんと対面で話し合って財産分与の話をしたい」
─昨年末に裁判所の判決も出ている。それでも、手紙の投函を続けた理由は?
「やっぱり、腹の虫が収まりません。そもそも、離婚して2年で財産分与の請求ができなくなる法律のほうがおかしいと思います」
─「誹謗中傷罪」で警察によるガサ入れも行われたと聞きましたが‥‥。
「確かに、これからは一方的に手紙を送るのとは別の方法を考えないといけません。でも、章吾さんに世話になった恩を仇で返すような人たちを私たちは許せません。ねぇ、章吾さん?」
すぐさま「そうだ!」と力強いレスポンスが電話越しに聞こえた。大団円には程遠い‥‥。